この2人の共演をファンは心待ちにしていたのではないだろうか。
Official髭男dism・藤原聡とsumika・片岡健太の2人でお送りするFM802のスペシャル企画プログラム『802 BINTANG GARDEN「サシ飯 FREAKS 〜濃口、これお前好きちゃうか〜」』が12月8日に放送された。
片岡は2017年10月から1年間、藤原は2018年10月から1年間、それぞれ同放送局の番組『MUSIC FREAKS』でDJをつとめており、その縁もあり今回の共演が実現した。
ファンの方ならご存知だと思うが、片岡がフジテレビ『めざましテレビ』でマンスリープレゼンターをつとめた際、“Pretender”のMVを「悔しいんでなるべく売れないでほしいです」と面白く紹介し、それを観た藤原が「健太さんのコメント、おもろ嬉しかった…笑」とツイートをしたことで2人の関係性が話題となった。
番組内でもそのエピソードに触れ、「好きなバンドの紹介を噛みたくないので何回も練習した」、「sumikaファンにも髭男ファンがいるので、メディアを通してのコラボみたいなものを見てもらえて嬉しかった」と語る片岡。藤原も「テレビから愛を感じて嬉しかった」とその放送を振り返った。
ほかにも2人の仲の良さが窺えるエピソードが飛び出し、藤原が『MUSIC FREAKS』の新DJに就任する際に片岡がペンをプレゼントしたこと、2人でお寿司を食べに行った話など、思い出話に花を咲かせた。また、藤原がsumikaの“願い”を、片岡が髭男の“Stand By You”をお互いに曲振りする場面もあり、「こんな日が来るとは」、「エモい」とお互い感慨深い様子だった。
そして話題は今年の「FUJI ROCK FESTIVAL '19」について。『MUSIC FREAKS』の企画で初参加した「フジロック」が、自分にとって転換点になったという藤原。その企画でジェイソン・ムラーズへのインタビューを藤原は担当していた。中継で「フジロック」を観ていた片岡は、インタビューをした藤原を羨むと同時に「ジェイソン・ムラーズに感動できない人と仲良くできない。斜に構えて音楽と向き合いたくない」と音楽に対する熱い思い打ち明けた。藤原はインタビューで印象に残ったエピソードとして、「机に向かい続けることは辛い。曲作りは自分の身を切り崩すのではなく、一杯のコーヒーから曲を作りたい」と話していたことを紹介した。そのうえで、今タイアップの仕事が増えたことについて、多くの人に曲を届けることができるからありがたいと思いつつ、ジェイソン・ムラーズが純粋に音楽を楽しんでいるように、タイアップでも楽しむ気持ちを忘れないようにしたいと語った。
番組の後半では、『MUSIC FREAKS』時代のお互いのコーナーが復活。おすすめの音楽や映画、本をリスナーから募集していた片岡のコーナー「これお前好きちゃうか」では、藤原が漫画『転生したらスライムだった件』をプレゼン。片岡は「読もうと思うリストに入ってたけど、さとっちゃんがオススメするなら」とプレゼンに耳を傾け、最終的には「放送中に買います!」と興味津々になっていた。
藤原がシャウトしながら悩めるリスナーにヘヴィメタルやハードロックの曲を紹介していたコーナー「濃口ロック」では、「メタルバージョン・藤原聡」が登場。藤原の豹変っぷりに「対面でやられるとすごい。目の前でバスドラム踏まれてるかと思った」と驚きつつも、片岡はシャッグスの“My Pal Foot Foot”を紹介。「バンドなのにこの音なくない? このチューニング何? この構成何? これって何小節?」というようなことが関係なくなるくらいの曲で、「これがロックだと思う」とロックの概念について考えを改めたと話した。
番組の最後では、あっという間の収録でレギュラー化したいと話す2人。今をときめく彼らの共演が希少であるのは承知のことなのでレギュラー化とまでは言わないものの、一ファンとして今後もさまざまなコラボレーションを期待したい。(有本早季)
髭男・藤原とsumika・片岡がラジオで夢の共演! 仲の良さが滲み出ていた貴重な放送を聴いた
2019.12.11 12:00