ピート・タウンゼント、ヘヴィ・メタルは「ザ・フーが発明したようなもの」と語る

ピート・タウンゼント、ヘヴィ・メタルは「ザ・フーが発明したようなもの」と語る

12月6日に約13年ぶりとなるニュー・アルバム『WHO』をリリースしたザ・フーだが、メンバーのピート・タウンゼントが「ザ・フーがヘヴィ・メタルを発明したようなもの」と発言していたことがわかった。

Toronto Sun」のインタビューを報じた「Ultimate Classic Rock」によると、ピートは最新作『WHO』について次のように明かしていたという。

(今回のアルバムは)ヘヴィ・メタル時代のザ・フーのようなサウンドとは違う。1970年に初めてリリースされたライブ・アルバム(『ライヴ・アット・リーズ』)では、僕たちがヘヴィ・メタルを発明したようなものだからね。

ザ・フーのヘヴィなドラムやベース、重厚なリード・ギターなんかはレッド・ツェッペリンをはじめとする数多くのバンドにコピーされたのさ。例えばジミ・ヘンドリックスのようなアーティストたちは、僕たちよりも遥かに良かったから。

エリック・クラプトンとジャック・ブルース、ジンジャー・ベイカーがいたクリームがジミ・ヘンドリックスと同じく1967年に登場して、ある意味で彼らはザ・フーの要素を盗んだことになる。つまりさ、人々が古いヘヴィ・メタル・サウンドを聴きたいのなら、それを提供できるバンドはたくさんいるってことさ。

だから、今日では僕たちが(ヘヴィ・メタルに対して)できることは何もないよ。たとえメンバーが望んだとしても、それはもうウィッシュリストの最優先事項ではないからね。




また、ピートはその時代においてザ・フーは最も多才なバンドのひとつだったと語り、バンドの音楽的才能のおかげで、自分は多くの異なるジャンルを網羅した楽曲をいくつも生み出すことができた、と述べていたそうだ。

なお、最近「Rolling Stone」のインタビューにて、メンバーのロジャー・ダルドリーは、『WHO』の楽曲でピートがラップ・パートを書き下ろしたが、自分はパフォーマンスすることを拒んだことを明かしていた

ザ・フー『WHO』のレビューは以下。

ザ・フーは永遠に不滅である
驚いた。こんな素晴らしい作品になるとは予想もしなかった。70代半ばに差し掛かった男たちの、13年ぶりの新作。あえて言葉を選ばずに言えば、昔大好きだったバンドの死に水をとるつもりで聴いたら、思いもかけぬ溌剌とした音にたじろいでいる。隅々までザ・フーらしいサインが記されながらも、ノスタルジーや…
ザ・フー WHO



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