クイーンらが出演した85年「ライヴ・エイド」、現代では開催は無理? 当時の主催者が語った理由とは

クイーンらが出演した85年「ライヴ・エイド」、現代では開催は無理? 当時の主催者が語った理由とは

1985年にイギリスで開催された20世紀最大級のチャリティ・コンサート「ライヴ・エイド」を主催した一人であるボル・ゲルドフが、現代で同様のイベント開催が不可能だと思う理由に言及していることがわかった。

「ライヴ・エイド」は「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として、1985年7月13日にロンドンのウェンブリー・スタジアムにて開催された一大チャリティ・コンサートだ。


その様子は世界各地でテレビ中継され、クイーンエルトン・ジョンスティングU2をはじめとする数多くのアーティストが出演した。

「CBC」のインタビューを報じた「Ultimate Classic Rock」によると、ボブはインターネットが個人の相互的な関わり合いを変えたため、「ライヴ・エイド」のようなイベントを現代で実現させることは不可能だと述べていたという。

インターネットが一般的に普及していなかった1985年では「ライヴ・エイド」が世界中で放送され、その中継を観た視聴者がロック・ミュージックにより心が一つになったが、現代ではネットにより人々が個人主義に分裂してしまったとボブが語っていたとのこと。


ボブは、インターネットが思った以上に急速に普及したため、世界が欲により崩壊して数百万人が仕事を失い、多くの人が自ら命を絶ち、戦争が勃発したり暴動の原因になったとも言及。

また、21世紀は還元主義(全体を分解してパーツを調べることで全容を理解しようとする科学的手法)であり、還元主義を招いたインターネットを使用するからには、どのように使うべきか知る必要があるとも主張している。


ボブは、「ライヴ・エイドのような何かは今では実現できない」とも断言し、SNSに反応するのではなく実際に行動を取る個人を支持するべきだともコメント。そして最後に次のように締め括っていたそうだ。

だからといって、グレタ・トゥンベリ(スウェーデン出身で10歳の環境保護活動家)になり、静かに学校の前にたたずんで‟NO”と言えという訳ではない。まだ希望はある。自分が住みたくなるような場所へ、自分の世界を導ける可能性はまだあるだろう。だが、くだらないサイバーや虚しいデジタルの世界に染まっていては無理だ

なお、2月16日、森林火災で甚大な被害を被ったオーストラリアを支援するために開催された「ファイヤー・ファイト・オーストラリア・ベネフィット・コンサート」で、クイーン+アダム・ランバートが「ライヴ・エイド」の完全再現ライブを行い大きな話題となっていた

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