ヒップホップ界の救世主といわれる注目のアーティスト＝ルーペ・フィアスコの楽曲が、昨年の大晦日に行われた『K-1 Dynamite!』にて山本“KID”徳郁選手の入場曲として使用されたことで話題となっている

使用されたのは、ルーペ・フィアスコの最新アルバム『ザ・クール』（写真）からの先行シングル“スーパースター”。ルーペが運営するプロダクション＝１st＆15th所属の白人シンガー、マシュー・サントスをフィーチャーした壮大なコーラスが余韻を残す、実にキャッチーな楽曲だが、この中継を観ていて気になっていた方も少なくないのでは。

ルーペ・フィアスコは2006年に『フード＆リカー』でアルバム・デビューを果たし、同年のベスト・ヒップホップ・アルバムと賞賛され、いきなりグラミー３部門にノミネートされるなどした。コモンやカニエなどコンシャスなラッパーを輩出してきたシカゴ出身ということで、その系譜に連なるリリシストとして、ジェイ・Zやラキムなど大物達からも賛辞を寄せられる新世代ラッパーだ。３名の登場人物がストーリーを織り成すコンセプト・アルバムとして話題を集めている最新アルバム『ザ・クール』では、プロデューサーとしてフォール・アウト・ボーイのパトリック・スタンプ、U.N.K.L.Eらが参加している。