フー・ファイターズのデイヴ・グロールが、ニルヴァーナをクビになるのではないかと心配していた過去や、ドラマーからフロントマンへ転身したことへの恐怖について語っている。
「Consequence of Sound」によると、 Apple Musicのマット・ウィルキンソンが司会を務める番組に出演したデイヴは、ニルヴァーナのドラマーをクビになるのではないかと心配していた当時を振り返っているという。
ニルヴァーナに参加したとき、すでにデイヴはバンドにとって5番目のドラマーだったが、フロントマンのカート・コバーンとベーシストのクリス・ノヴォセリックと行なった初めてのジャムは非常に上手くいき、すでに“ニルヴァーナ”らしいサウンドになっていた。
しかし、デイヴが参加してから1年ほどしてバンドが大ブレイクを果たし、思いがけない成功と期待、そしてカートとクリスと出会って間もないという不安も募り、デイヴはバンドをクビになるのではないかと心配していたという。
クビになるんじゃないかとか、バンドが終わるんじゃないかとか、超ナーバスになってたよ。要するにクビにはなりたくなかったんだ。だから、そうならないように自分のベストを尽くしたけど、“自分は十分じゃない。バンドは他の誰かを見つけるに違いない”っていう不安がマジであったんだよ
そして、ニルヴァーナの解散後にフー・ファイターズでフロントマンに転身したときも、デイヴは同じような不安に駆られ、最初の8~10年はフロントマンとしてステージに上がることが怖かったと明かしている。
(フロントマンであることに慣れるのに)ものすごく時間がかかった。今はステージに出ても、“ヘイ、OK。レッツゴー”って感じだけど、ずいぶん前はインタビューさえシャイになってたし、不安で自意識過剰になってた。そんな風に表に立たされることに慣れてないと感じてて、当時のインタビューも見られないんだ
なお、以前に「MOJO」のインタビューでデイヴは、「ニルヴァーナのおかげでフー・ファイターズの今がある」と語っていた。