本作は、2016年『週刊文春』ミステリーベスト10で第1位を獲得し、第7回山田風太郎賞などを受賞した、塩田武士の同名小説が原作。フィクションでありながら、日本中を巻き込み震撼させ、未解決のまま時効となった大事件をモチーフに、綿密な取材と着想が織り混ぜられ、事件の真相と犯人像に迫るストーリーで、これまでに累計62万部を突破している。
35年以上前に起き、すでに時効となっている犯罪史上類を見ない劇場型犯罪の真相と謎の犯人グループを追う主人公の新聞記者・阿久津英士を小栗旬が演じ、父から受け継いだテーラーを営み、平凡な毎日を過ごすなかで偶然にも幼少時の自分が知らないうちにこの日本中を震撼させた未解決の大事件に関わっていたことを知ってしまうもう一人の主人公・曽根俊也を星野源が演じる。
また、監督は『いま、会いにゆきます。』、『涙そうそう』、『ハナミズキ』、『麒麟の翼~劇場版・新参者~』、『ビリギャル』などの映画を手がけてきた土井裕泰が務め、脚本は、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』、『重版出来!』などで土井監督とタッグを組み、映画『アイアムアヒーロー』、『図書館戦争シリーズ』、現在放送中のドラマ『MIU404』などを手がけてきた野木亜紀子が担当する。「土井×野木コンビ」は映画では初のタッグとなる。
さらに、本作の主題歌は、Uruの“振り子”に決定している。映画を何度も鑑賞し、書き下ろしたという楽曲で、新たに解禁された最新予告映像でも使用されている。なお、解禁された予告映像ではその他、物語の発端となる「日本中を震撼させた劇場型犯罪」で使われた脅迫テープの子どもの声から始まり、その声が自分の声だと気が付き戸惑う星野演じる俊也の姿、緊迫した映像と共に35年の時を超え、小栗演じる阿久津によって事件の真相が紐解かれていき、運命に導かれるように出会うこの二人の「真実を、明らかにすることに意義があります」、「どんな意義ですか?」というセリフに重なるように、Uruの“振り子”が流れるとのこと。
【Uru コメント】
お話を頂き映画を拝見した時に、この作品に沿う主題歌とはどんな楽曲なのかとても考えました。
深く体に染み込ませる為に何度も観て少しずつ形にしていきましたが、希望を描こうとすると浅薄な思考や言葉ばかりが浮かび、再び観る。その繰り返しで、映画の人物達の目線で何度も書き直しました。
生きていると本当に様々な事がありますが、もし今、悲しみや苦しみの中にいて希望を見出せずにいたり、素直に涙を流す事が出来ずにいる方がいるのならば、この曲が「今悪い方へ振っているその振り子は、次は必ず光の方角へ振る」という希望になってくれることを願います。
【プロデューサー・那須田淳 コメント】
原作小説の衝撃的な着想にひかれ、ふたりの主人公に小栗旬さん星野源さんを想い読み進めて4年経ち、Uruさんの主題歌をえたことで映画が完成しました。Uruさんとは、ドラマ『コウノドリ』でもご一緒しています。『コウノドリ』のテーマは「命」。彼女の歌と歌声には、その源のようなところに響く何かが感じられました。Uruさんとは何も打ち合わせすることなく、ただ映画を見て頂き、この楽曲を作ってもらいました。映画『罪の声』には様々な人たちの人生が宿っています。生きてきた証や夢や希望、どんな人生にも必ずある「生きているということ」の源にある何かを感じ取ってもらいたくてこの映画を作りました。その深淵に潜む何かを、Uruさんは“振り子”で、響きしみいる歌声と詞で浮かび上がらせてくれたような気がします。どんな人生も美しいことを教えてもらった気がします。映画の主題歌とはこういうことかと初めて聞いた時から今も繰り返して感動しています。
●作品情報
映画『罪の声』
2020年10月30日(金)全国東宝系にてロードショー
原作:塩田武士『罪の声』(講談社文庫)
監督:土井裕泰
脚本:野木亜紀子
音楽:佐藤直紀
主題歌:Uru “振り子”(ソニー・ミュージックレーベルズ)
配給:東宝
©2020 映画「罪の声」製作委員会
撮影スケジュール:2019年3月末〜6月
〈出演者〉
小栗旬 星野源
松重豊 古舘寛治 / 宇野祥平 篠原ゆき子 原菜乃華 阿部亮平 / 尾上寛之 川口覚 阿部純子 / 水澤紳吾 山口祥行 /
堀内正美 木場勝己 橋本じゅん 桜木健一 浅茅陽子 高田聖子 佐藤蛾次郎 佐川満男 宮下順子 塩見三省 正司照枝 沼田爆 岡本麗 若葉竜也 須藤理彩
市川実日子 火野正平 / 宇崎竜童 梶芽衣子