欅坂46はいわゆるアイドルのファンに限らず、街中でたまたま彼女たちの楽曲を耳にしたり、もしくはテレビでパフォーマンスを観たりした人にも何かを考えさせる力があった。そんな意味で欅坂46の表現は世間に対してであり、その分、時には強い風当たりもあったし、メンバー自身もグループの在り方に厳しい目を向けていた。だからこそ欅坂46のパフォーマンスは、私たちの想像以上に体力と精神力を消耗するものだっただろう。映画の中で振付師・TAKAHIROは、大人の責任とは何かを聞かれて「見続けること」と答えた。そのあとに続いた「どう思いますか?」の問いかけは、彼女たちの活動を見てきた人々にも向けられている。もしかしたら答えはそれぞれ違って、中には「活動を止めること」という考えもあるかもしれない。でも、欅坂46に心を奪われて活動を追ってきた身としては「新たな坂を上っていくメンバーを、そして坂道とは違う場所へと歩き出しているメンバーを応援していくこと」しかない。欅坂46という特別な季節を全力で駆け抜けてきた少女たちの姿は、大勢の心の中に勇気や強さとして残り続ける。すでに溢れ出してしまいそうな「よくやってくれた、ありがとう」の気持ちを胸に、ラストライブまでしっかり見届けたい。(渡邉満理奈)
欅坂46の活動休止と櫻坂46としての新たなスタートに寄せて
2020.10.13 12:00
欅坂46はいわゆるアイドルのファンに限らず、街中でたまたま彼女たちの楽曲を耳にしたり、もしくはテレビでパフォーマンスを観たりした人にも何かを考えさせる力があった。そんな意味で欅坂46の表現は世間に対してであり、その分、時には強い風当たりもあったし、メンバー自身もグループの在り方に厳しい目を向けていた。だからこそ欅坂46のパフォーマンスは、私たちの想像以上に体力と精神力を消耗するものだっただろう。映画の中で振付師・TAKAHIROは、大人の責任とは何かを聞かれて「見続けること」と答えた。そのあとに続いた「どう思いますか?」の問いかけは、彼女たちの活動を見てきた人々にも向けられている。もしかしたら答えはそれぞれ違って、中には「活動を止めること」という考えもあるかもしれない。でも、欅坂46に心を奪われて活動を追ってきた身としては「新たな坂を上っていくメンバーを、そして坂道とは違う場所へと歩き出しているメンバーを応援していくこと」しかない。欅坂46という特別な季節を全力で駆け抜けてきた少女たちの姿は、大勢の心の中に勇気や強さとして残り続ける。すでに溢れ出してしまいそうな「よくやってくれた、ありがとう」の気持ちを胸に、ラストライブまでしっかり見届けたい。(渡邉満理奈)