「お前達は、〈間違った世代〉に喧嘩を売った」――フロイド事件をきっかけに急遽制作したEPで、フィーバー333は何を訴えるのか? 激震の時代をキャプチャーし続ける意志をブチまけた!

「お前達は、〈間違った世代〉に喧嘩を売った」――フロイド事件をきっかけに急遽制作したEPで、フィーバー333は何を訴えるのか? 激震の時代をキャプチャーし続ける意志をブチまけた!

「すべてを目撃したよ。平和な抗議も、反逆者達も、市民を守るためにいるはずの警察が市民にとって安全でないこと、攻撃的、威嚇的な行動をしているのも見た。それから、希望も見た。人々の瞳の中にね」


5月25日に起きた黒人男性ジョージ・フロイド氏の殺害事件を機に、全米各地で巻き起こったブラック・ライヴズ・マター(以下:BLM)の抗議活動。LAに住む多くのアーティストもそれぞれのやり方で発言、活動をしていたが、フィーバー333のジェイソン・アーロン・バトラーは、13日間デモに参加した。何キロもの道を大勢の人々と行進しながら、フロイド氏が繰り返した「息ができない」という訴えを叫んだという。そしてその翌日から、彼は共作者/プロデューサーのジョン・フェルドマンとブリンク182のトラヴィス・バーカーと共に8日間スタジオ入りし、8曲入りのEP『WRONG GENERATION』を完成させた。

友人のハードコア・バンド、ロッティング・アウトにインスピレーションを受けた“バイト・バック”や“フォー・ザ・レコード”といった極めてアグレッシブな曲から、トラヴィスがソロ・アルバムで作ったRZA、レイクウォン、トム・モレロをフィーチャーした“キャリー・イット”をサンプルとしたEPタイトル曲、心を震わせるバラードの“ラスト・タイム”、ブロンディの“ラプチュアー”のメロディーを織り込んだ“スプリーマシー”まで、多様で斬新なミクスチャー・サウンドで、ジェイソンは彼の怒りと苦悩とフラストレーション、そして希望を叫び尽くしている。途轍もない作品だ。アクティビズムと一体化したアートの究極形を、フィーバー333は生み出してくれたと思う。(鈴木美穂)



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「お前達は、〈間違った世代〉に喧嘩を売った」――フロイド事件をきっかけに急遽制作したEPで、フィーバー333は何を訴えるのか? 激震の時代をキャプチャーし続ける意志をブチまけた! - 『rockin'on』2020年12月号『rockin'on』2020年12月号
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