HY仲宗根泉の素顔とは? THE FIRST TAKEで“Good Bye”が公開されたばかりの本人に最新インタビュー

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発売後、12年が経った今も愛され続けるバラード“366日”。圧倒的な歌唱力と、恋愛の苦しさ、失ってもなお、求めてしまう美しさを描いたこの曲は、これまでも多くのアーティストにカバーされるだけでなく、今後も歌い継がれる名曲として君臨し続けることだろう。しかし、リリースしてから10年近くは、この曲を生み出したHYの仲宗根泉の素顔は公に知られることはあまりなかった。しかし、最近になって、バラエティ番組でとても幸せそうに笑い、楽しそうに、ときにぶっちゃけながら話す姿を見たと言う人も多いことだろう。そう、それがまぎれもなく、彼女の素顔なのだ。

「初めてCDをリリースしてからしばらくは、メディアで自分を出すことをしていなかったんです。簡単に言えばイメージ戦略ですよね。でも、そうしていくうちにどんどん本当の自分が何なのかわからなくなり、どんどん縮こまってしまっていて…。どこか“理想の自分を演じなくてはいけない”、そんなことまで思うようになっていたんです」


10代でCDリリースを果たし、すぐに驚くほどの大ブレイクを果たしたHY。本当なら、そこで大きな自信を得る人の方が多いとは思うが、彼女は違った。

「私、自己肯定感が驚くほど低いんです。どんなに褒められても、信じられなかったんですよ。だからこそ、ブレイクすればするほど、評価はあえて見ないようにしてきたんです。それよりも大事にしていたのは、“誰かのために作り、誰かのために歌う”ということ。もちろん、それが“自分のため”になることも多いんです。そうやってピンポイントで歌ったり、歌詞を書いていくうちに、見てくれた人や聴いてくれた人が、“実は私も同じ経験をしました”“この歌詞を読んで元気になりました”と声をかけてくれるうちに、やっと自信がついてきたんです」


少しずつ、“本当の自分”を見せていくうちに、ついてきた自信。さらに、今までなら絶対に公にすることがなかった経験をさらけ出すことで、彼女は新たな一歩を踏み出すことができたと話す。

「実は、数年前に授かった赤ちゃんを死産したんです。本当に苦しくて、悲しくて…。でもこの仕事をしているから、“大丈夫”と自分に言い聞かせ、ステージ上でも笑顔で振舞っていたんです。でも、すぐに立ち直ったのかと聞かれたら、そんなことは全然なくて。根底にある苦しい気持ちに背を向けているうちに、どんどん塞ぎこんで、自分がダメになっていくのが分かったんです。そんな気持ちが限界に達したときに、Instagramで、“本当は苦しかった”という気持ちを吐き出すように書いたんですよね。そしたら、みんなが私のその言葉を肯定してくれて。その時に、“本当の気持ちを言ってもいいんだ”って気が付いたんです。その後、離婚したり、最愛の父親が亡くなったりといろいろ辛いことが立て続けに起こったんですが、不幸ばかり数えていたら、絶対に幸せになれないなとも思ったんです。それと同時に、私の手の中に娘がいることがどれだけ幸せかと思えるようになったんですよね。それからは、どんな小さなことでも自分を褒めてあげたり、悪いことがあっても、次はいいことがあると発想が転換できるようになりました。もちろん、苦しい事実はかわらないけど、この経験をしたからこそ、同じことで悩む人を助けられると思ったら、一気に視野が広がったんです」


先日発売されたHYのアルバム『HANAEMI』の収録された“Complex feeling”は、まさにそんな心境の変化がテーマとなっている。


「実はこの曲は、まだ、今のように気持ちを切り替えることが出来ず、誰かと比べて羨むような自分を変えたくて書いた曲だったんです。この時は、何かをしても自分だけが空回りになっている気がしたんですよね。でも、いまは、考え方が変わったからこそ、この歌詞を見ると、“こうありたい”という自分に近づけているんです。もしかしたら、これから書く歌詞はまた違った視点になってくるのかもしれないですね」


どんな経験もすべて深みに変え、さらに前向きな視点で考えられるようになった彼女は、とても、強い。それは、最新曲のバラード“Good Bye”にも表れている。

「これまでの私が書いた曲は、別れた後に、相手の足元を掴んで“離さないわよ!”というような荒れ狂う執念の歌が多かったんです。でも、この曲は別れても得られるもの…例えば私なら離婚したけど授かった娘のこととか、思い出などの消えないものまでを、感謝に変えて書くことができたんです。歌うときも、光に向かって自分が歩いていく感覚で歌えたので、今までとはまったく違う感覚だったんです。これは今の年齢になったからこそ、そしてたくさんの経験をしたからこそ歌える歌だと思いました」


現在、この曲はTHE FIRST TAKEでも披露されている。ぜひ、今の彼女だからこそ歌えるこの曲をじっくり聴いてもらいたい。


「本当の自分」に持てなかった自信を持ち、最愛の娘という味方を胸に、明るくて、周りを元気にするようなキャラクターもすべてさらけ出す。何にも遠慮することなく、思ったように、これからも“誰か”に向けて曲を作り、歌詞を書き、歌う。その曲たちが私たちリスナーに届いた時、以前よりも彼女の素顔を知っているからこそ、その曲により深みを感じ、共感し、涙を流してしまうのだろう。そして私たちはその曲たちに自分を重ね、きっとまた、何度も何度も聴いてしまうに違いない。

文/吉田可奈


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