グラミー賞候補の選考に大きな改革。「秘密委員会」が廃止されて、1万人を超えるメンバーが投票へ

グラミー賞候補の選考に大きな改革。「秘密委員会」が廃止されて、1万人を超えるメンバーが投票へ

グラミー賞を主催するレコーディング・アカデミーが、今まで候補者を選出していた「秘密委員会」の制度を廃止すると発表し、選考過程に大きな改革が起きることが明らかとなった。

昨年、第63回グラミー賞のノミネーションが発表された後、有色人種のアーティストが冷遇されていることを指摘していたザ・ウィークエンドが、「今後はグラミー賞をボイコットする」と宣言。約20人の匿名業界人で構成された「秘密委員会」による候補者の決定プロセスは透明性が低く、数多くのアーティストから非難の声が挙がっていた。

Metro」によると、レコーディング・アカデミーは秘密委員会がグラミー賞の候補者を決めるのではなく、1万人以上の投票メンバーによって選出される透明性が高い形に変更すると発表。この変更は、2022年1月に開催されるグラミー賞より実施される予定だ。

レコーディング・アカデミーは声明で、以下のように述べている。

「この変更により、グラミー賞の候補者と受賞者の結果は全投票メンバーの手に戻され、同輩が承認したプロセスが、さらに検証されます」


3月にザ・ウィークエンドがグラミー賞をボイコットした後、レコーディング・アカデミーでCEOを務めるハーヴェイ・メイソン・Jr.が「New York Times」へ、「今年は過去数年と同様にノミネート審査委員会を含め、いかに受賞プロセスを改善していくか厳しく検討するつもりです」と声明を送っていた



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