ブライアン・メイのギター・リフがスリリングに鳴り響く――60’s、70’sの名ポップ&ロック・ソングがドラマティックに彩る映画『クルエラ』に大注目!

ブライアン・メイのギター・リフがスリリングに鳴り響く――60’s、70’sの名ポップ&ロック・ソングがドラマティックに彩る映画『クルエラ』に大注目!

名作アニメ映画『101匹わんちゃん』で、主役のわんちゃんたちを遥かにしのぐ強烈なインパクトを残し、歴代のディズニー・ヴィラン(悪役)の中でも今なお絶大な人気を誇るクルエラ・ド・ビル。

その若かりし日の物語にフォーカスを合わせた話題の映画『クルエラ』が、日本でもついに公開となる。舞台となるのは70年代の華麗な英国ファッション業界。そして、そこで繰り広げられるカラフルな物語を、時にドラマティックに、時にロマンティックに彩っていくのが60~70年代の名ポップ&ロック・ソングの数々だ。

ザ・ローリング・ストーンズからELOからドアーズザ・クラッシュからゾンビーズからブロンディに至るまで、この『クルエラ』には、(サントラ盤には未収録のナンバーも含め)ご機嫌な音楽がとにかく満載。既存曲だけでなく、インスト音楽もやたらとロックなフィーリングじゃない!?と思ったら、それもそのはずで、作曲担当のニコラス・ブリテル(『ムーンライト』)は、60~70年代ロックの生っぽいノリをスコア音楽のオーケストラ演奏にも取り入れるため、わざわざロンドンのアビイ・ロード・スジオへ赴き、当時の古い器材やアナログ・テープを使ってレコーディングしたんだとか。音楽の「ライブ感」にとことんこだわってる映画なのだ。

シーンごとの選曲にも随所にセンスのよさが感じられ、たとえば、クルエラたちが巻き込まれるカー・チェイスのシーンでBGMに使われているのは、クイーンの“ストーン・コールド・クレイジー”。

通算3作目のアルバム『シアー・ハート・アタック』(74年発表)に収録され、70年代のライブでは必ずと言っていいほどセットリストに入っていた人気曲だけど、ブライアン・メイの弾くギター・リフがクイーン史上最強にスピーディに駆け抜けていくハード・ロック調のナンバーだから、終始スリリングに展開するカー・アクションのシーンにはまさにぴったり。ドライブのBGMで思わずマネしたくなっちゃう人も多いだろうけど、くれぐれも飛ばし過ぎ&スピード違反にご用心を!? (内瀬戸久司)




映画『クルエラ』の記事は、現在発売中の『ロッキング・オン』7月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。

ブライアン・メイのギター・リフがスリリングに鳴り響く――60’s、70’sの名ポップ&ロック・ソングがドラマティックに彩る映画『クルエラ』に大注目! - 『rockin'on』2021年7月号『rockin'on』2021年7月号

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