6月4日にマンチェスターのヒートン・パークで行われた大規模ライブで、オアシスが演奏中2度にわたってステージを降りるはめになった。原因は機材トラブル。
オープニング曲と2曲目で起きた発電機のトラブルが修復するまで、オアシスはステージを一時的に離れた。その後は予定通りセットをこなした彼らだが、その途中では7万人の観客に向かってチケット代をすべて払い戻すと約束する一幕も。
ツイステッド・ホイール、レヴァランド・アンド・ザ・メイカーズ(ボーカルのトム・クラークの食中毒で公演をキャンセルしたジ・エナミーの代理)、カサビアンによるサポート・アクトが終わった午後9時、オアシスのライブは“ロックンロール・スター”で幕を開けた。
曲の途中で1度目のサウンド・トラブル。オアシスは10分近くステージを離れ、オーディエンスからはブーイングが起きた。ステージに戻ったオアシスは次に“ライラ”を始めたが、再度のサウンド・トラブルによりあえなく中断。
オアシスのいなくなったステージのスクリーンには、スタッフが原因を突き止め、問題を解決するまで待つようにとのメッセージが。
バンドがステージに戻るまで40分かかったが、そこからは“ザ・ショック・オブ・ザ・ライトニング”、“シガレッツ・アンド・アルコール”で順調に滑り出した。そしてギャラガー兄弟は観客に料金を返すと約束する。
「さっきは悪かったな。今日はもうフリー・ライブだ。全員に金を返す」とリアム。
ノエルもそれに呼応する。「許可されているのは23時までだが、今日は奴らが俺たちを蹴飛ばすまで続ける。チケットをなくすなよ。あとで金を返すからな」
だがその後、どんな事情があったのか、払い戻しの約束は雲行きが怪しくなった。“ハーフ・ザ・ワールド”の前に「うまく金を返せるかどうか分からない」と言うノエル。「ウェブサイトか何かを見るようにしてくれ。俺たちはこのライブで金を貰ってないから、帰りにTシャツを買っていってくれよ。金融危機だか何だか知らないけど、子どもに菓子も買ってやらなきゃならんしな」
「もし後でパパとママに迎えに来てもらうことになってるなら、午前2時までは帰らないって言っておけよ。しかし金を返すなんて言わなきゃよかったな。返してもらわなきゃ嫌だっていう面倒な奴は申し出てくれ。できるだけのことはしてやるよ」
この夜のライブは結局午後11時20分まで続き、オアシスは24曲の演奏をいつもどおりザ・ビートルズの“アイ・アム・ザ・ウォルラス”のカバーで締めくくった。
セットリストは下記の通り。
1.Fuckin' In The Bushes
2.Rock 'N' Roll Star
3.Lyla
4.The Shock Of The Lightning
5.Roll With It
6.Cigarettes And Alcohol
7.The Meaning Of Soul
8.To Be Where There's Life
9.Waiting For The Rapture
10.The Masterplan
11.Songbird
12.Slide Away
13.Morning Glory
14.My Big Mouth
15.The Importance Of Being Idle
16.Half The World
17.I'm Outta Time
18.Wonderwall
19.Live Forever
20.Supersonic
21.Don't Look Back In Anger
22.Fallin' Down
23.Champagne Supernova
24.I Am The Walrus
オアシスは6月6日と7日にもヒートン・パークでライブを行う。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
オアシス、ヒートン・パークのライブで機材トラブル
2009.06.06 01:20