NICK CAVE & THE BAD SEEDS / PYRAMID STAGE
ポスト・パンクからルーツ・ロック、そしてロックンロールとその縦横無尽な音楽性をさまざまな形で表現してきたベテラン・アーティスト、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ。ボブ・ディランの“ライク・ア・ローリング・ストーン”をSEにしてピラミッド・ステージに登場すると微笑みながらマイクを握ってまずは悼辞。「今回のセットは先日亡くなったファラ・フォーセットに捧げます」。というわけで、マイケル・ジャクソンの死でかすんでしまったが、先頃やはり他界した初代チャーリーズ・エンジェルを演じた女優にライブは捧げられ、マイケルについてニックは一言も触れることはなかった。
それからニックとバンドは85年の“トゥピーロ”の強烈なバージョンで演奏を開始した。その後“ディアンナ”では肩越しにマイク・コードを引きずってステージを歩き回りながらオーディエンスに訴えかけるニックの姿を観ることに。
一方、“ザ・シップ・ソング”では観客の多くがパラグライダーに目を奪われる一幕もあった。会場を飛びまわっていたこのパラグライダーがちょうどこの曲の演奏時にピラミッドの頭上にさしかかったからだ。
観客の歓声が一番上がったのはファンの間でも人気の高い“ゼア・シー・ゴーズ・マイ・ビューティフル・ワールド”の演奏が始まった時だった。
最終曲となった“スタッガー・リー”ではフィードバックの轟音によるウォール・オブ・サウンドを作り出し、ニックがステージを徘徊しながら、踊ったり両拳を観客に向って振り上げるなど演劇的なパフォーマンスをみせつける。
けれども、最後にはニックも気持を込めて観客に礼を述べ、また、バッド・シーズの面々を称えてからステージを去った。
セットリスト
'Tupelo'
'Dig, Lazarus, Dig!!!'
'Red Right Hand'
'Deanna'
'Midnight Man'
'The Ship Song'
'Henry Lee'
'We Call Upon The Author'
'The Mercy Seat'
'There She Goes My Beautiful World'
'The Weeping Song'
'Papa Won't Leave You Henry'
'Stagger Lee'
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ、キャリアをくまなく紹介した演目
2009.06.29 20:44