スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンが、10月末から1曲ずつ無料ダウンロードでリリースされるニュー・アルバム『ティアガーデン・バイ・カレイディースコープ』について語っている。
44曲からなるこのアルバムは、すべての曲がインターネット上で発表された後、11枚の4曲入りEPとしてリリースされる。ローリング・ストーン誌のインタビューで、ビリー・コーガンは通常のアルバム・リリースという方式を取らなかったことについてこう話している。「アルバムというフォーマットにはどうしても馴染めなかったんだ。いつもどこか強いられているような感じがしていたし、それに明らかに他の人たちの経済的な理由で決定されているものだよね、クリエイターの芸術的な選択ではなく。6ヶ月かけて15曲をレコーディングするというのは、時におそろしく体力を消耗するし」
昨年、所属していた<ワーナー・ブラザーズ>と袂を分かったビリー・コーガンだが、無料ダウンロードを行う金銭的な余裕はあるのかという質問に対しては、「そんな余裕とてもないよ!」と答えている。「でも金持ちになるよりは自由が欲しいからね。レーベルってのは彷徨う幽霊みたいなものだし、それは彼ら自身も分かっているんだ。彼らはこの神秘主義者を自由にするべきじゃなかったな。僕には彼らの想像以上にハーメルンの笛吹き(他人々を惹きつけて同じ方向に向かわせる人物)みたいなところがあるから」
「最初の4曲は僕にとって全く新しいものになった」とビリーは曲の内容についても語っている。「僕の好きなサイケデリック・ミュージックに根ざしているんだけど、それでもすごく現代的な感じで、僕自身が聴きたいパンプキンズの音になっているよ」
B・コーガン「金よりも自由が欲しい」
2009.10.20 14:00