Facebookを通じてレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンの“キリング・イン・ザ・ネーム”をクリスマス・チャートの1位にしようという呼びかけを始めた人物が、目標が実現したことについて「信じられない」と語っている。
その人物ジョン・モーターはNME.COMの取材に対し、喜びもあらわにこう答えている。「まったく、こんなクレイジーなこと信じられないよ! 無茶苦茶な話だ。BBCも今夜TVインタビューを受けてくれないかって連絡してくるし、あれから電話は鳴り通しなんだ。今はまだ実感がわいてこないよ」
レイジのトム・モレロやポール・マッカートニーも賛同の声を上げていたこのキャンペーン。「ソーシャル・ネットワーキングの機能を正しく駆使すればなんだってできるってことの証明になったと思う」とジョン・モーターは続ける。
「この運動の目的は『Xファクター』をけなすことではないんだ。『Xファクター』のファンは僕らと同じくらい音楽を愛しているだろうし、彼らと敵対するつもりは全くない。『Xファクター』の曲が毎年1位になるのにうんざりしていたから、クリスマスのナンバー1を取り戻したかっただけなんだよ」
「『Xファクター』のファンたちとジョーのことについて言えば、クリスマスのナンバー2になることは悲しいことでも何でもないよね。クリスマスのナンバー2になるためなら右腕を切り落としたって構わないってバンドがこの国には何千といるんだから。来週には結局1位になると思うし」
また12月19日には、当初このキャンペーンを「くだらない」と批判していた「Xファクター」のプロデューサー兼審査員のサイモン・コーウェルが彼のところに電話をかけてきて、親しく会話を交わしたのだという。
「サイモンはすごくいい人だったし、話せて良かったよ」とモーターは言う。「音楽全般について談笑して、それから互いの検討を祈った」
ジョン・モーターは今月妻のトレイシーとともにFacebookページを立ち上げ、クリスマス・チャートの集計が始まる13日から“キリング・イン・ザ・ネーム”をダウンロードして「Xファクター」の優勝者が5年連続でクリスマス・チャートの1位を獲得するのを阻止しようと呼びかけていた。
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
レイジ対Xファクターのチャート・バトル主導者「信じられない」
2009.12.21 23:13