「まるでグリーン・デイ!」…と思ったらやっぱりそうだった! グリーン・デイの覆面プロジェクトとしてファンの間で大きな話題になっているあのバンド=フォックスボロ・ホットタブスが遂にアルバムをリリースする!
アルバムのタイトルは『ストップ・ドロップ・アンド・ロール』。海外では5月20日に、日本盤(WPCR-1293)は6月25日に発売となる。
2007年12月、突如として、ある無名の新人バンドのホームページが立ち上がった。多くのバンド同様、そのバンド=Foxboro Hottubs(フォックスボロ・ホットタブス)も自分達の楽曲を公開し、フリー・ダウンロードまでできるようにしていた。
そのサウンドとヴォーカリストの声があの“ポップなパンクの3人組”として有名なあるパンク・バンドを連想させ、あっという間にその噂はファン達の間に広まった。グリーン・デイを彷彿とさせる強力シングル“マザー・メアリー”は、ダウンロードだけでビルボード・モダン・ロック・チャートで16位まで上昇している。
そんなニュースが世界を駆け巡る最中、バンド名がメンバーの生まれ育ったサンフランシスコのベイエリア:ロデオの近くにある高級住宅地の名前“Foxboro”にちなんだものであるという事以外、フォックスボロ・ホットタブスの素性はまったく明らかにされないまま、アルバム『ストップ・ドロップ・アンド・ロール』のアルバムが完成したとのニュースが届けられた。
そのサウンドは「アルバム1曲目の“Stop Drop And Roll”のイントロのドラミングは完璧にトレ・クールのタム回しだし、ヴォーカルが始まるとそれはビリー・ジョー以外の何者でもない」「ソウルフルなガレージ・ロック・サウンドはグリーン・デイのルーツでもあるキンクスやトミー・ジェイムス&ザ・ションデルズなどの60年代パブロックやロカビリーを連想させ、ポップなパンクのルーツを聴くことができる」作品に仕上がっているという。
元々<Jingle Town Records>というインディ・レーベルからの発売とされていたこのアルバムが、グリーン・デイと同じレーベル<リプリーズ・レコード>からワールドワイドで発売されることが決定。レーベルからのプレス・リリースいわく「ずばりこのアルバムはどう考えてもグリーン・デイの覆面プロジェクトなのだ」という。
そんな中、MTV Newsにフォックスボロ・ホットタブスからEメールが届き、フォックスボロ・ホットタブスが、Jason White、Jason Freese、Mike Pritchard、Frank Edwin Wright?とReverend Strychnine Twitchストリキニーネ・トゥウィッチ牧師?)からなるバンドだという事が明らかになった。
5人のメンバーの内、2人の名前はグリーン・デイのマイク・ダーントとトレ・クールの本名であり、別の2人はグリーン・デイのレコーディング&ツアー・メンバーだ。何でも彼らは深夜に何度か軽い気持ちでジャム・セッションをしているうちに、つい勢いで8トラックでのレコーディングをするに至ったとのことで、グリーン・デイを前座にライヴも演りたいなどというウソみたいな事も語っているそうだ。
今思えば、2007年の秋頃にグリーン・デイが新作の制作に煮詰まっているという情報があった。おそらく煮詰まった彼らが気分をリフレッシュさせる為に、肩の力を抜いて制作したものではないかと思われる。
全世界で1,200万枚を売り、グラミー賞にも輝いたアルバム『アメリカン・イディオット』(2004)の次の作品ともなれば、我々の想像できないプレッシャーがかかるのも当然だろう。そして現在、ニュー・アルバムの制作を再びスタートしたとの噂のグリーン・デイ、いつリリースになるかは全く読めないが、常にこういう変化球を投げてくる彼らのいたずら&お騒がせキャラからやっぱり目が離せない!