リチャード・ハーレイとアークティック・モンキーズのマット・ヘルダースが3月2日、地元シェフィールドのシェフィールド・ハラム大学でパネル・ディスカッションを開いた。
ディスカッションはまず欧州文化首都(EU加盟国の中から毎年いくつかの都市を指定し、1年間にわたって様々なイベントを行ってその都市の文化を国際的に認知させる事業。1985年から実施されている)についての話題から始まった。
シェフィールドが2013年度の欧州文化首都に立候補していることについて、ハーレイはこう語る。「個人的にはそれによっていいものがもたらされるとは思えないね。自分たちがやるべきことをこなしていくしかないだろ。そんな名目なんて必要ないさ、願い下げだね」
休憩時間にはハーレイの“オープン・アップ・ユア・ドア”が使用されているハーゲンダッツのCMが流された。ディスカッションが再開すると、ハーレイはハーゲンダッツに曲の使用許可を与えた経緯について語る。
「長年にわたってかなりの数の依頼を受けてきたけどね」と彼は言う。「俺は企業がらみのことにはあまり気乗りしないんだ。だが2年分のアイスクリームがもらえると分かると、うちの娘が『やるわよね!』と言ってさ。結局1年でやめたけどね。娘を家から出すのにクレーンが必要になっても困るからな」
すらりとしたスーツ姿で登場したマットはこの日全体に口数が少なかったが、バンドが一躍有名になるきっかけとなった2003年のMySpaceを利用したデモ曲の公開について語った。
「僕らはそんなことができるってこと自体知らなかったんだ」と彼は言う。「友達がやってくれたんだよ。ライブ会場に知らない人たちが来るようになって初めて『インターネットって便利なんだ!』って思うようになった」
(c) NME.COM / IPC Media 2010
アークティック・モンキーズのマットとリチャード・ハーレイがパネル・ディスカッション
2010.03.04 21:30