ラモーンズの元マネージャーを殺害したかどで起訴されていた元マネージャーの秘書に27年の禁固刑が言い渡された。
元マネージャーのリンダ・スタインをエクササイズ器具で殴打して殺害したナタヴィア・ロウァリー被告は2月に有罪判決を受けていたが、これで刑期が確定した。
以前にもお伝えしたように、ロウァリー被告はスタインから07年に3万ドル(約280万円)を着服し、その後、この事実を隠蔽するためにスタインの殺害に至ったとされている。
判事はロウァリー被告を「ほとんど非人間的」とまで言及したが、それでも28歳のロウァリー被告は刑期に関して控訴を考えているとハフィントン・ポスト紙が伝えている。
サイアー・レコードの社主シーモア・スタインの元妻でもあったリンダ・スタインは、80年までラモーンズのマネジメントを手掛けていて、その後はマドンナやスティングなどの不動産管理を手掛けたことでも有名。
事件が起きたのは07年10月で、スタインの遺体は自宅のマンハッタンのマンションで発見され、頭と首に数箇所の損傷を負っていた。ロウァリーは当初は事件への関与を一切否定していたが、その後、殺人の現場を収録したビデオテープを証拠品として引き渡すことにもなった。ロウァリーの弁護団はロウァリーが警察により虚偽の自白を強要されたと主張していたが、陪審(日本でいう裁判員)により却下されていた。
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