The Birthday、夏を焼き尽くす灼熱のロックンロール『MOTEL RADIO SiXTY SiX』を聴いた!

The Birthday、夏を焼き尽くす灼熱のロックンロール『MOTEL RADIO SiXTY SiX』を聴いた! - The BirthdayThe Birthday

6月13日の金曜日、ZEPP TOKYOにてツアー・ファイナルを終えたばかりのバースディが、7月9日――チバユウスケの40歳の誕生日の前日!――に、今年初の音源をリリースする。その名も『MOTEL RADIO SiXTY SiX』。全7曲。これがもう、えらくカッコいい! 一曲一曲がそれぞれに鮮烈な物語をもっていて、どの曲もソングライティングの冴えと、バンドの勢いを感じさせるのだ。

なかでも1曲目“カレンダー・ガール”は、キャッチーな歌メロとロックンロールの初期衝動的がガチンコで煙をあげる中、チバの声が青く光っているのがすごくいい。「カレンダー・ガールになりたがってた女の子が、『べルチ飲みたい』と言って車を飛び降りて、そのまま風になって飛んでいった」というリリカルな詩を、美しいメロディと無敵のロックンロール・サウンドで描いた、まさに彼らにしか鳴らせない、せつないポップ・ソングだ。“6つ数えて火をつけろ”のヤバいくらいの緊張感や、“LUCCA”のポップネスもいいが、7曲目に壮大で美しいラスト曲“SHIINE”は圧倒的だ。

過去2枚のアルバムでバンドの世界観をきっちりと描き出し、1月12日の武道館公演での圧倒的なステージを見せたThe Birthdayは、だからこそ今、自らの音世界を構築するのとは逆に、どんどんぶっちゃけていっているように見える。それくらい、ここに収められた7曲は、自由で、みずみずしい。

この夏、イベントやフェスに立て続けに登場するThe Birthday。その準備として絶対に聴いておきたい必須アイテムだ。(ロッキング・オン・ジャパン編集部)

The Birthday
『MOTEL RADIO SiXTY SiX』

1.カレンダーガール
2.6つ数えて火をつけろ
3.ガーベラの足音
4.ラリー
5.LUCCA
6.ピスタチオ
7.SHINE

UNIVERSAL SIGMA
UMCK-1255
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