ベック、秋以降から活動本格化か?

ベック、秋以降から活動本格化か? - ベック 08年作 『モダン・ギルド』ベック 08年作 『モダン・ギルド』

08年の『モダン・ギルト』以降、知り合いのミュージシャンを呼んで即興でカバー・アルバムを制作してしまうレコード・クラブ・プロジェクトやほかのアーティストとのプロジェクトにもっぱら専念してきた感のあるベック。

今年リリースされたコラボレーションでは1月にリリースされ、ベックがプロデューサーとして参加したシャルロット・ゲンズブールの『IRM』が記憶に新しいが、このほかにもウィルコ、ジェイミー・リデル、サーストン・ムーア、デヴェンドラ・バーンハート、MGMT、スティーヴ・マルクマスなどともコラボレーションを重ねてきたことが伝えられている。

こうした精力的なコラボレーション活動はどういう背景があってのことなのか、また、自身の活動はどうなっているのか、その辺のことをピッチフォークとのインタビューに応えて語っているのでかいつまんで紹介しよう。

たとえば、ここのところ頻繁に続けているほかのアーティストとのコラボレーションについてベックはこう説明している。「ぼくには今ちょうど、人とコラボレーションをする方がすごくおもしろい時期なんだっていうことなのかもしれないね。いろいろ風通しを変えてみるっていう意味でもね。何年か前にシャルロットに声をかけてもらって以来、ぼくの方からみんなにいろいろ声をかけて助けが必要なことはないかなあって訊いて回ったりしてるんだよね。ぼくとしてはコラボレーションがすごく楽しいんだよ。バンドをやってて、ああいうメンバー間のやりとりみたいなことをやってる人たちをぼくとしてはずっとうらやましく思ってきたし」。

あるいはコラボレーションと自身の作品の制作と比較するとどこがどう違うのかということについては次のように語っている。「たとえば、スタジオに1日14時間半年間もこもって自分の作品を作っていくっていう形でぼくはアルバムをずっと作ってきたわけだし。だから、誰かのことを助けながら、自分としてはなにがやりたいのかってことを考えなくてもいいっていうのがぼくにはすごくいい変化になってるんだよ。それとここ2年間、ずっとレコード契約もどことも交わしてないから、それでここのところコラボレーションばかりをみんなに聴いてもらってるっていうことになっているのかもしれないね」。

その一方で、自身の作品や活動についてはどういう状況にあるのかを次のように説明してもいる。「自分のものもずっとやってるよ。今はあるレコードにとりかかってて、これはもともとは08年の秋にレコーディングしたものなんだよ。ただ、気がついてみると2年くらい経ってて、もっと大きな目で見ると、作品の重要性や意味が薄らいでいるっていうところもあってね。たとえば、2年前の時点だったら、別なバンドで5つくらいが、もっと刺激的で新しいことをやってたんじゃないかっていうことで。そもそも今度のアルバムは『ロココ』っていうタイトルにしようかなと考えていたところに、アーケイド・ファイアの新作にはすでに“ロココ”という曲が収録されたりしているわけで、そういうことなんだよ。でも、いずれ今やってる音を出していくのは確かだよ。ちょっと頑張って今年の夏が終わるまでには終わらせようと思うんだ。とりあえず、夏の終わりくらいにはなんか出すはずだよ。曲がひとつやふたつとかでもね。とりあえず出しちゃえっていうのも、いいのかもしれないね」。
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