R.E.M.の新作はサウンドが「すごくオールド・スクール」で原点回帰的

R.E.M.の新作はサウンドが「すごくオールド・スクール」で原点回帰的

ザ・ポウジーズのボーカル、ケン・ストリングフェロウによれば、R.E.M.がレコーディングしている新作は「すごくオールド・スクールな」スタイルのものになっているという。

R.E.M.とは単独でセッションやツアーにも参加したこともある間柄のケンは、現在住居にしているフランスのパリでR.E.M.のベースのマイク・ミルズと落ち合い、08年の『アクセラレイト』に続く新作のラフ・レコーディングを聴かせてもらったという。

「いや、本当にいいサウンドになってるんだよね。すごくオールド・スクールな感じで」とケンはNMEに語っている。「最初のトラックのボーカルなどはものすごく低く抑えられていて、なにを歌っているのかよくわからなくて、『すごい昔の形に戻ったなあ』って感慨深かったよ。マイクはね、ボーカルのレベルをもっと上げたいと言ってたんだけど、ぼくは『いや、このままがいいよ』って言ったんだ」。

15枚目の新作となるこの作品でR.E.M.は前作『アクセラレイト』を手がけたプロデューサー、ジャックナイフ・リーとまた組んでいる。

「古典的なR.E.M.のなにがいいかっていうと、エレクトリック・ギターとアコースティック・ギターがバーズのように響き合ってるところなんだよね」とケンは説明する。「今回はたくさんそういうのが収録されていたよ。ピアノをベースにした曲もいくつかあったけど、ぼくがR.E.M.とよく関わってた時期(『リヴィール』~『アラウンド・ザ・サン』)の、ちょっとクレイジーでフリーキーなキーボードとか、ヴィンテージもののトラム・マシーンとか、そういうのはあまりなかったかな」。

さらにケンはこう続けた。「すごくライブ感が強いんだよ。かなり美しい作品になっていると思うな。レコーディングによってはちょっと暗いところがあって、昔のR.E.M.のレコードにあったような、どこか謎めいた曖昧さがあるんだよ。そういうのが戻ってくるとやっぱり、すごくいいなと思うよ」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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