11月23日にEP『The Solstice Bare』をリリースするスマッシング・パンプキンズだが、ビリー・コーガンは自分自身を追い込んでいかないと飽きてしまうと語っている。
「追い込む」とは、制作とネットでの公開を同時進行させている新作『Teargarden by Kaleidyscope』のアプローチのことで、ビリーはスマッシング・パンプキンズとして現在のところ、6曲の音源を順次公開し、無料でダウンロード配信してきた。また、最初の4曲を今年の3月にEP『Songs for a Sailor』としてもリリースし、今回2枚目のEPのリリースとなるわけだが、最終的に44曲リリースし終えたところで、このアルバムは完成するとビリーはこれまでにも語ってきている。
「常にでっかい肉に噛み付いてる状態じゃないとぼくって飽きちゃうんだよ」とビリーはスピナーに語っている。「そこで、デカい話を自分からぶち上げたら、きっと自分としてもやる気が出るだろうなって思ったんだ」。
「最後にこういうことをやったのは90年代の頃で、『メロンコリーそして終りのない悲しみ』を作った時だったんだ」とビリーは説明する。「セカンドでかなり大きな成功を呼び込んだところで、ぼくはぶち上げたわけだよね。『よし、じゃあ、次はCD2枚組アルバムにするよ』って。誰もが『頭おかしくなってない?』って言ってたけど、あれのおかげでソングライティングとアルバムの制作にもより深いところでコミットできたんだよ。それに共通したものを今回のプロジェクトには見出したんだよね」。
新しいEP『The Solstice Bare』にはすでに公開されている“Freak”“Spangled”のほか、“The Fellowship”“Tom Tom”の2曲と、EPのみのボーナス・トラックとして“Cottonwood Symphony”というトラックも収録される。アルバム完成まで残すところ36曲となるが、ビリーは自信を隠さない。
「曲は充分すぎるというくらいにあるんだよ」とビリーは語る。「たぶん、これからももっと書くだろうしね。普通のアルバムを準備するのと較べて今回のプロジェクトは本当にまるで具合が違うんだ。曲を書いて1年後にその間に学習したことを踏まえてまったく違った視点が備わったところで曲を見直してみるというのがすごくおもしろいんだよね。このプロセスを自分ではすごく楽しませもらってるよ」。
すでに公開されている『Teargarden by Kaleidyscope』を聴くにはこちらから(→http://www.smashingpumpkins.com/)
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