キンクスのレイ・デイヴィス、「Xファクター」のサイモン・カーウェルこそ100クラブを救うべきだと語る

キンクスのレイ・デイヴィス、「Xファクター」のサイモン・カーウェルこそ100クラブを救うべきだと語る - 1964年作 『キンクス』1964年作 『キンクス』

元キンクスのレイ・デイヴィスは、「Xファクター」や「ブリテンズ・ガット・タレント」などのタレント・オーディション番組を制作しては世界中にフランチャイズしているサイモン・カーウェルが、ロンドンの100クラブを救う出資者になるべきだと発言している。

ロンドンのオックスフォード・ストリートにある伝説的なライブ・ハウス、100クラブはキンクスを始め、ザ・クラッシュ、オアシス、デヴィッド・ボウイやボブ・ディランなどのライブの舞台になったことで有名だが、地代などの高騰による負債を返済しないと今年中にも閉店に追い込まれると言われている。

「100クラブを救うのに必要な資金はサイモン・カーウェルが出すべきだよ」とレイはスピナー・ミュージックに語っている。「そうすればすごい恩返しになるんじゃないのかな。あれだけポップ・ミュージックをダシにして大儲けしてるんだから、それくらいお返ししたっていいんじゃないの」。

「100クラブの行方については本当に心配してるんだよ」とレイは続ける。「キンクスとしてあの店で演奏したし、あまりにも象徴的な会場でもあるから、ああいう場所が閉鎖されるようなことにしちゃいけないよ。もう今じゃあらゆるものがチェーン店や複合企業に駆逐されてしまってて、100クラブみたいな店が苦しまなきゃいけないなんておかしいよ」。

その一方で、レイ自身が経営するコンク・スタジオもレコーディング予算の削減とコストの増大の板挟みに遭って、やはり閉鎖の危機に直面しているとレイは明かしている。

「運営コストはどんどん上がるし、レコード会社はレコーディング予算をがんがん削るし、おまけにみんなのレコーディングの仕方も今じゃすごく変わっちゃったからね」とレイは説明する。「昔だったら、スタジオでのレコーディングに6週間くらいかけてたところを、今じゃスタジオを2日だけ借りてドラム・トラックだけ作っちゃって、あとは全部自宅の寝室でレコーディング・ソフトで完成させちゃうとか、そんな感じなんだよ」。

しかし、こうした施設の閉鎖やレコード会社の予算削減の嵐が吹き荒れているにもかかわらず、それでもバンドがなんとかして自力で道を切り開いていくチャンスは絶対にあるはずだとレイは語る。

「「Xファクター」や「ブリテンズ・ガット・タレント」がはびこるこんな時勢でも、なんとか自力でブレイクしようと機会を窺いながらガレージでリハーサルを黙々と続けているささやかなバンドが絶対にいるんだよ」とレイは語る。「ぼくが聴きたいと思うのはそういう音なんだよね」。

(c) NME.COM / IPC Media 2010
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