オリジナル・メンバーのエリック・エイヴァリーが脱退し、その後任を務めた元ガンズ・アンド・ローゼズのダフ・マッケイガンも半年で離脱するなど、ベースの座がなかなか安定しなかったジェーンズ・アディクションだが、TVオン・ザ・レディオや最近ではソロ・プロジェクト、マキシマム・バルーンを立ち上げていたデイヴ・シーテックがベースとして加わっていることをボーカルのペリー・ファレルが明らかにしている。
「一番最初に会った時にはデイヴィッド・シーテックにぼくの家のガレージに来てもらったんだ」とペリーはローリング・ストーン誌に語っている。「自分のやってる音を聴かせて、ここ数年、どういう音に取り組んできたのかを聴いてもらったんだよ。それを本当に気に入ってもらえてさ。ぼくのメッセージをそのまま擁護してくれたし、ぼくもデイヴィッドのこれまでの活動をすごく応援してきたから、自然と一緒にやることになったんだ。今じゃデイヴィッドはぼくの人生においてもかけがえのない人の1人になっているよ」。
以来、デイヴィッドはギターのデイヴ・ナヴァロやドラムのスティーヴ・パーキンスとのセッションを重ねていて、今ではソングライティングの一翼を担ってもいるとか。なお、8年ぶりのジェインズの新作は『The Great Escape Artist』というタイトルで制作が進行していて、その手応えについてペリーは次のように語っている。
「かつてのジェーンズが持ってたポスト・パンク・ゴス・ロックな感じと、ミューズやレディオヘッドみたいな最近のバンドの感じとが混ざった感じなんだよ」とペリーは説明している。「ファンや昔からのジェーンズ・ファンを喜ばせたい気持もある一方で、どうしても前にも進んでいきたいんだよね」。