昨年、モータウンへのオマージュ・アルバム『ゴーイング・バック』をリリースした後、引退宣言を何度かしているフィル・コリンズだが、最近やはり引退するつもりであることを語った後、自分の成功について謝罪している。
フィルはこれまでの活動のなかでさまざまな批判を浴びてきたことを当たり前だと説明し、身体の調子がすぐれないので活動に終止符を打ちたいと語っている。
フィルはここ数年、耳鳴り、脊椎の損傷やそれに伴う神経痛などの症状に悩まされていて、ドラム演奏もままならない状態が続いてきている。
「ぼくのキャリアがこれまでこんなに成功してしまってすみません。正直、こんなに成功するとは思ってもいなかったよ。その後、人々がぼくを嫌いになり始めたのも当然かなと思うし」とフィルは男性誌FHMに語っている。
「ぼくがいなくなっても誰も気にしないと思うよ」とフィルは結論づけている。
昨年、フィルはインタビューで過去に自殺を考えたこともあったことを語っている。「拳銃で頭をぶっ放すとかそういうことはしないよ。薬を致死量以上飲むとか、なにか痛くないやり方を考えるよね。でも、子供たちにはそれを強要したりはしないよ」とフィルはローリング・ストーン誌に語っていた。
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