アメリカのジャーナリスト、ニール・ストラウスが数々のミュージシャンと行ったインタビューをまとめた著作『Everyone Loves You When You're Dead: Journeys Into Fame And Madness』(死ぬとみんなに喜ばれる:名声と狂喜の深層)がアメリカで3月15日に刊行されるが、その中のレディー・ガガのインタビューで、彼女は自身の無名時代を珍しく語っていて、特にドラッグにまみれた荒んだ生活をしていた頃のことをこう回想している。
「ニューヨークのアパートのトコジラミだらけのベッドに横になって、床にはゴキブリが這いまわって、辺りにはコカインの粉末の残りが付着した鏡があちこちに散乱した部屋で、音楽を書くかハイになること以外にはまったくなにもやる気がしなかったあの頃のことを思い出すと、時々頭がおかしくなりそうになるの」
さらにレディー・ガガはこう続けている。「わたしはドラッグや、人に受け入れられなかったり、人に信用してもらえなかったということでは特に悪い思い出がたくさんあって。結局は、自分から好き好んで今に至るまで長く歩き続けてきたこの生き方の一環ということになるけど、でもこの生き方を振り返ってみるのは自分でも辛くて難しいところがあるのね」。
レディー・ガガによればドラッグに手を出したのはアーティスティックな目的からで、デヴィッド・ボウイやミック・ジャガーらに影響されてのことだったという。
「生い立ちがひどかったとか、そういうことじゃないの」とレディー・ガガは説明している。「わたしが潜ってきたことはすべてアーティスティックな探求のために自分から乗り出したことであって、基本的にアンディ・ウォーホールやボウイやミックみたいに、自分をイカレさせるための試みだったのよ」。
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