スペインのバルセロナで行われたプリマヴェーラ・フェスティヴァルに出演したカート・ヴァイルは興奮のあまりディアハンターの演奏中にギターのロケット・プンドに蹴りを入れたとか。
ディアハンターは金曜の出番だったのだが、カートはその数時間前にスペイン入りし、ディハンターのステージの舞台袖に姿を現した頃にはかなりの興奮状態に入ってしまい「ロケットのケツに蹴りを入れるしかなかった」とスピナーに語っている。さらにカートは「自分がもうまるで無敵のように感じたんだよ。すごい悪いなとも思ったんだけど、もちろんブラッドフォード(・コックス)に同じことをやるほど無鉄砲でもなかったんだな」と説明している。
カートの出番は翌日の土曜日で、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたUEFAチャンピオンズ・リーグ決勝戦のバルセロナFC対マンチェスター・ユナイテッドとほぼかぶるという時間帯だったが、カートもバック・バンドのザ・ヴァイオレーターズもいたってエネルギッシュなライブを観せたとか。
また、カートは4月にリリースした新作『Smoke Ring from My Halo』以降のリリースについても早くも触れていて「アルバムに入りきらなかった音源がたくさんあるから、秋にはEPを出すことになると思うんだ」と語っている。また、来年の秋に作曲を再開させ、新作のレコーディングは2012年の年末にかけて行うつもりだと説明している。
その一方で、カートはフェスの大観衆を前にしてパフォーマンスを行うことに心底しびれたと語っていて、不思議と不安になるようなこともなかったという。また、自分のセットの舞台袖でディアハンターの面々が報復のために待ち受けているようなこともなかったとか。