11月から最新作『パラ』を引っ提げたツアーを予定しているフレンドリー・ファイアーズだが、バンドのライブの常連だったトランペット奏者のリチャード・ターナーが他界したことをバンドはこの度明らかにしている。
リチャードは8月11日にサウス・ロンドンのハーン・ヒルにあるブロックウェル遊泳場の屋外プールで泳いでいたところ心臓発作に襲われ、ライフガードや救急隊の救助活動もむなしくキングス・カレッジ病院で死亡したことが確認された。享年27歳。
バンドのオフィシャル・サイトでバンドはこう綴っている。「リチャードの死については金曜日に知らされました。リッチにはぼくたちのライブで断続的に3年間活躍してもらっていました。まさに規格外なミュージシャンで、リッチの貢献がこれからなくなるとぼくたちのライブも寂しいことになるでしょう。リッチはまた熟練して評価も高い作曲家でもありました」。
さらにバンドはリチャード自身が率いるバンド、ラウンド・トリップの楽曲の動画をアップロードしている。リチャードの友人のエディ・ハケットはロンドン・イヴニング・スタンダード紙にこう語っている。
「リチャードはすごく泳ぎが得意だったから、ライフガードにもすぐ様子がおかしいのがわかったそうなんですよね。すぐに水から引き出して、救命のために最善を尽くしたといいます。4分の間に救急車が3台到着して、あらゆる処置がなされたそうです」
さらにリチャードの兄弟のアンディはこう語っている。「リッチには亡くなる前の月曜日に会ったばっかりだったんだ。その前の週末にもドーセットの海に泳ぎに行って本当に楽しかったんだけど。リッチは本当に社交的なやつでミュージシャンとしてもすごかったからな。みんなリッチの才能には驚かされたものだよ」。
リチャードはウィンダーミア湖で6月に行われるグレイト・ノース・スウィムという遠泳競技会にも出場して完泳したばかりで、そのために毎日トレーニングも行っていたという。
フレンドリー・ファイアーズはさらに次のようなほほえましい思い出話をサイトで紹介している。「ツアーでリッチはバスであろうと、飛行機であろうと、車だろうと、電車だろうと、どんなに苦しい体勢でも意のままに寝られるという特技を持っていて、みなの羨望の的となっていました。信じられないようなミュージシャンであり、友達だったリッチのご冥福をお祈りします」。
リチャード率いるラウンド・トリップの動画を紹介するフレンドリー・ファイアーズのサイトはこちらから→
http://www.wearefriendlyfires.com/
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