トム・ウェイツ、キース・リチャーズとの過去エピソードを語る

トム・ウェイツ、キース・リチャーズとの過去エピソードを語る - 10月26日発売『バッド・アズ・ミー』10月26日発売『バッド・アズ・ミー』

10月26日に新作『バッド・アズ・ミー』をリリースするトム・ウェイツだが、ソングライティングのプロセスについては「簡単だ」と語っている。

61歳とヴェテランの域に達しているトムだが、自身のソングライティングをベーグルにたとえてピッチフォークに次のように語っている。「曲っていうのは結構簡単なものなんだよ。小さいし、組み立てキットみたいなものなんだ。大きさだってベーグルくらいものだから、簡単に組み立てられるんだよ」。

さらにトムはこう続けている。

「その反面、映画はその規模といい視野のスケールにおいて圧倒的なものだよね。そういう比較から映画監督の多くはソングライティングだったらいいのにと願うものなんだよ。なぜかというと、ソングライティングだったら散髪してもらいながらだってやれるからさ」

新作にはローリング・ストーンズのキース・リチャーズが共演しているが、この共演についてトムはこう語っている。(過去作『レイン・ドッグス』制作時に)「レコード会社の連中と話をしてたら、『誰かと共演してみたりしたい?』って訊かれたもんだから『キース・リチャーズあたりがいいんじゃねえの?』って冗談で言ったんだよね。そうしたらスタッフの連中が本当に訊いちゃったみたいなんだよ」とトムは説明している。「そうしたらキースもやるとか言っちゃって。俺も『すげえ面倒なことになっちまったぞ』って思ったよ」。

「俺なんかもう本当に緊張しちゃってね。そうしたら、彼、キースはトラックにギターを600本積んできたんだよ。おまけに執事まで随いて来たぜ。作業をしたのはニューヨークの巨大なスタジオで、映画の『ポセイドン・アドヴェンチャー』の船体みたいなデカさっていうか、ものすごい高い天井の、これはアメフトの競技場かよっていうくらいのスタジオなんだ。普通だったらさ、オーケストラをまるごと詰め込んでレコーディングをやるようなスタジオに、俺たち野郎5人だけなわけ。ちょっと居心地悪かったかな。でも、キースには本当にやられたよ。あれだけの楽器を本当に弾くもんだから、たまんなかったよ」」(*10月20日付けで本ニュースを掲載した際、このエピソードが最新作『バッド・アズ・ミー』についての出来事として記載していましたが、このエピソードは『レイン・ドッグッグス』制作時のものでした。お詫びして訂正いたします。RO69一同)

新作『バッド・アズ・ミー』は10月21日までストリーミング公開している。試聴サイトでまずメールを登録すると試聴に必要なコードが送信される。

『バッド・アズ・ミー』の試聴サイトはこちらから→
http://www.badasme.com/


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