マニック・ストリート・プリーチャーズ、あと2年はライヴをやらないと38曲クリスマス・ライヴを敢行

マニック・ストリート・プリーチャーズ、あと2年はライヴをやらないと38曲クリスマス・ライヴを敢行 - 2011年作『ナショナル・トレジャーズ』2011年作『ナショナル・トレジャーズ』

マニック・ストリート・プリーチャーズは12月17日にロンドンでこれでしばらくは最後となるクリスマス・ライヴを行い、スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リースやザ・カーディガンズのニーナ・パーションが飛び入り出演を果たした。

ライヴはO2アリーナで行われ、同郷ウェールズ出身のグリフと共演した時には“レット・ロウブソン・シング”を演奏したが、グリフを紹介する際、バンドは実は2001年にキューバ・ツアーを行った時にぜひグリフともコラボレーションをしたかったのだが、うまく調整できなかったことも明らかにもした。

その後、ザ・カーディガンズのニーナと共演した際には2007年のシングル曲“ユア・ラヴ・アローン・イズ・ノット・イナフ”を披露したが、ニーナとのライヴでの共演は07年のグラストンベリー・フェス以来のことだった。

実は今回のライヴは10月にリリースしたシングルズ・ベスト盤『ナショナル・トレジャーズ』をフォローするものでもあるため、バンドはアルバムに収録した全38曲を演奏するとあらかじめ明らかにしていたが、曲順については年代順にはならないとも公言していて、実際に新旧の曲が交互に披露されるセットとなった。

開演予定時刻の7時30分から20分ほど遅れてバンドは登場し、ジェイムス・ディーン・ブラッドフィールドは「やあやあ、O2のみなさんこんばんは。遅刻はしたけど来ないよりはましだろ?」とぶってから、“ユー・ストール・ザ・サン・フロム・マイ・ハート”の演奏へとなだれこんだ。

セットの途中、バンドは1995年に行方不明となったギターのリッチー・エドワーズの思い出も披露し、バンドが一番気に入っているシングル“ファスター”については「リッチーのファッキン最高傑作」とニッキー・ワイアーが説明した。

さらにニッキーは“リヴォル”をリッチーが書いた時のエピソードも観客にこう紹介した。「フェスに出演するんでポルトガルにいてね、夜の2時くらいになってリッチーが結構、ハイになっちゃったんだよね」。

「もう完全にぐだぐだになって、キーウィーを食べながらこう言ったんだよ、『ものすごい歌詞が閃いたぜ、クレムリンでさ、グループ・セックスをやるっていう話なんだ』ってね。それで俺も『それ、かなりいけるんじゃない』って言ってね、というわけで、その曲がこれです」。

ジェイムスもニッキーもセットを通していたって上機嫌で、ジェイムスはセットの合間の休憩時間にニッキーがお色直しをしてきたことをちゃかし、ニッキーもニッキーで衣装を変えてくると軽口を叩いた。まず衣装を変えたニッキーについてジェイムスはこう語った。「まったくコスチュームを変えてるあいつを見てると驚いちゃうよね。こんなことやろうなんて普通考えないよな?」

一方、ニッキーはコールドプレイをもじってこう観客に語った。「よくやることなんだけど、さっきの“リヴォル”で肩を脱臼しそうになっちゃってね。やっぱり、コールドプレイみたいにピラティスとかヨガをやるべきなのかね?」

ライヴの本編の終わりでバンドはゲストに感謝を表し、もう一度リチャードに捧げると“モータウン・ジャンク”を演奏した。また、この先2年間はライヴはないことをジェイムスは「今日は来てくれてありがとう、俺たちみたいな年寄のウェールズ人にとってはみんなが俺たちの元気をもたらしてくれる血のようなものなんだ。メリー・ファッキン・クリスマス。またイギリスで2年後に会えるといいね」と伝えてから、バンドは“ア・デザイン・フォー・ライフ”でライヴを締めくくった。

いつもどおり、ニッキーはベースをステージで破壊し、機材を倒して、ライヴは幕を閉じた。

セットリストは以下のとおり:
'You Stole The Sun From My Heart'
'Love's Sweet Exile'
'Motorcycle Emptiness'
'(Its Not War) Just The End Of Love'
'Everything Must Go'
'She Is Suffering'
'From Despair To Where'
'Autumnsong'
'Empty Souls'
'Let Robeson Sing'
'Faster'
'Life Becoming A Landslide'
'Kevin Carter'
'Little Baby Nothing'
'This Is The Day'
'The Everlasting'
'Indian Summer'
'Stay Beautiful'
'If You Tolerate This Your Children Will Be Next'
'Australia'
'La Tristesse Durera (Scream To A Sigh)'
'Found That Soul'
'There By The Grace Of God'
'Some Kind Of Nothingness'
'You Love Us'
'Theme From M*A*S*H (Suicide Is Painless)'
'Revol'
'The Love Of Richard Nixon'
'Ocean Spray'
'The Masses Against The Classes'
'Roses In The Hospital'
'So Why So Sad'
'Postcards From A Young Man'
'Your Love Alone Is Not Enough'
'Slash N Burn'
'Tsunami'
'Motown Junk'
'A Design For Life'

グリフ・リースと共演した“レット・ロウブソン・シング”の動画はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=EYW8C8vkCEE&feature=player_embedded

ニーナ・パーションと共演した“ユア・ラヴ・アローン・イズ・ノット・イナフ”の動画はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=uiNBbV6uoi4&feature=player_embedded


(c) NME.COM / IPC Media 2011
公式SNSアカウントをフォローする

最新ブログ

フォローする