アイアン・メイデンの1982年のサード・アルバム『魔力の刻印』の冒頭を飾る聖書の朗読を務めた声優のバリー・クレイトンが他界した。
バリーは聖書にある『ヨハネの黙示録』13章から12行から18行までの「獣の刻印」と呼ばれるくだりを朗読していて、アルバムの原題はこれがそのままタイトルとなっている(The Number of the Beast)。また、バンドにとってもブレイクをもたらす傑作ともなった。
もともとは俳優でラジオのパーソナリティとしても活躍したバリーは、イギリスでは数々の映画の予告編の声としても知られている人物だった。享年80であったとアイリントン・トリビューン紙が伝えている。
また、バリーはBBCラジオで初の黒人向け番組ブラック・ロンドナーズを手がけたことでも知られていて、1974年の放送開始から88年まで番組の顔を務め、その後はキャピトル・ラジオに移籍した。1981年にはテレビのチャンネル4でイギリスとジャマイカ、バルバドス、トリニダードを中継で結ぶ特別番組の司会も務めた。
一方アイアン・メイデンは夏に世界ツアーを終えてオフに入っているが、「少なくともあと1枚」はアルバムを作る意向だと明らかにしていて、15枚目のスタジオ・アルバムとなった昨年の『ファイナル・フロンティア』に続く、新作制作の計画が進行中だという。
(c)NME.COM / IPC Media 2011