ブルース・スプリングスティーンのマネージャーであるジョン・ランドウは今年リリースされると囁かれてきたブルースの新作の詳細について明らかにしている。

新作は『Wrecking Ball』といって、イギリスでは3月5日のリリースが決定した。ファースト・シングルは“We Take Care of Our Own”で、アメリカ時間の1月19日にリリース予定。なお、タイトルのWrecking Ballとは解体工事などに使う鉄球クレーンの鉄球のこと。タイトル曲でブルース節となっている“Wrecking Ball”は2009年のライヴですでに初披露している曲だ。

オリジナル・アルバムとしては2009年の『ワーキング・オン・ア・ドリーム』以来、リリースとしては10年の『ザ・プロミス』以来のものとなるが、ランドウは「壮大な作品」だというこの新作について「ブルースの定番のサウンドと『ザ・シーガー・セッションズ』での試みを融合させ、新しい音やスタイルを加えたロック・レコード」になっているとローリング・ストーン誌に語っている。

プロデューサーにはロン・アニエロが迎えられていて、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロ、ドラマーにはマット・チェンバレンらが客演を果たしているという。「新しいプロデューサーとの実験的な試みなんだよ。ブルースとロンはロックでありつつ新鮮なものにするために、多彩な顔ぶれのプレイヤーに来てもらうことにしたんだ」とランドウは説明している。

アルバムの内容としては「社会性が色濃く」なおかつ「精神世界へとしっかり踏み込んだ」ものになっているとランドウは語っている。

なお、ブルースはテキサス州オースティンで開催される町ぐるみの見本市的巨大音楽フェス、サウス・バイ・サウスウェストで3月15日に基調講演を行う予定になっている。

また、昨年盟友クラレンス・クレモンズを失ったものの今年はEストリート・バンドとしてツアーに乗り出す予定で、イギリスには6月に、その後の夏はヨーロッパ・ツアーに費やされることが決定している。アメリカ・ツアーの詳細はまだ明らかになっていないが、アメリカ各地でも3月から会場が押さえられているという報道が伝わっていて、3月皮切りは確実と思われている。

『Wrecking Ball』のトラックリストは以下のとおり:
01 We Take Care of Our Own
02 Easy Money
03 Shackled and Down
04 Jack of All Trades
05 Death to My Hometown
06 This Depression
07 Wrecking Ball
08 You’ve Got It
09 Rocky Ground
10 Land of Hope and Dreams
11 We Are Alive
12 Swallowed Up (Bonus Track)
13 American Land (Bonus Track)

以前のライブで披露されていた“Wrecking Ball”のライヴ動画はこちらから→
http://www.youtube.com/watch?v=NWpG_ULYpr8&feature=player_embedded


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