グレアム・コクソン、ソロ新作についてまったく新しい扉を開けたように思うと語る

グレアム・コクソン、ソロ新作についてまったく新しい扉を開けたように思うと語る - グレアム・コクソン 2011年作『A+E』グレアム・コクソン 2011年作『A+E』

ブラーのグレアム・コクソンは4月11日にリリースするソロ・アルバム『A+E』についてこの作品のレコーディングを通してまったく新しいスタイルの音楽を作れるようになったと語っている。

新作は2009年の『ザ・スピニング・トップ』以来となる8枚目のソロとなり、10曲収録することになるが、実はさらに10曲仕上がっている音源もあって、ただそれをリリースすると後退になってしまうので発表したくないとNMEに語っている。

もともとどれだけレコーディングしたのかと訊かれてグレアムはこう答えている。「22曲レコーディングして『A+E』はそのうちの10曲なんだよ。この10曲だけやったとしたら、これだけで数か月っていう感じかな。かなり早かったはずだよ。22曲のうちの2曲は駄曲だから、実質的にはあと10曲あるという感じかな」。

さらにその10曲について訊かれるとこう答えている。「まあ、とりあえず手元にあるっていう感じなんだけど。でも、『A+E』みたいな感じじゃないんだよ。『A+E』はある種の曲の塊で、そうじゃないものがまた別な塊としてあったっていうね。『A+E』じゃないほかのやつはもっといわゆるグレアム・コクソン的といえばいいのかな。80年代中盤的な、インディー的で、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド風でスコット・ウォーカーっぽい、ソウルフルで映画音楽的というか」。

リリースするつもりはないのかという問いにグレアムはこう説明している。「たぶんしないかな。流れとして後退になるかもしれないし。リリースしてもいいような気分になれれば出すかもしれないけど、『A+E』についてぼくはまた新しい扉を開いたように思ってて、その扉から外の様子を見てみたいと思ってるんだよ。まあ、曲によっては本当に好きなものもあるんだけど。違った装いにするのは無理だとも思うしね」。

さらに楽曲のレコーディングをグレアムはブラーの1999年のシングル"コーヒー&TV"にたとえて、こう語っている。「曲っていうのは写真の現像のように進んでいくところもあって、ある程度形になってくるともう変えようがなくなるところがあるんだよ。実際問題として今"コーヒー&TV"のギター・ソロのことを思い出したんだけどね。あれはもともとなんにも音を入れていないパートをとりあえず埋めるためだけに入れた音だったんだよね。『とりあえずあとでまたなんか入れよう』ってことで。でも、そのまま曲が形になっちゃったから、そのままにしておくことにしたんだよ。曲を書くことの最も嬉しい驚きのひとつだよね。あのソロなんて、ギターをろくに見もせずにやみくもにペダルを踏みながら録ったものなのにね」。

グレアムは新作を引っ提げて4月に14公演からなるイギリス・ツアーを敢行する予定になっている。


(c) NME.COM / IPC Media 2012
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