元ザ・ストリーツのマイク・スキナーはデーモン・アルバーンは自分と同じようにいったん活動をやめるべきだと語っている。
マイクは「たとえば、ノエル・ギャラガーだったら、いつもその辺に突っ立って歌を歌ってたわけで、そういうものだったらずっと中世にまで遡れるものなんだよね」と語ってから次のようにザ・ガーディアン紙に説明している。
「でも、デーモン・アルバーンはやめる必要があるよ。あいつのやってることは『俺ってちょっと気が触れてるんだよ』っていうタイプの音楽だからなんだ。そういうのってどうしてもうまくいかなくなるんだよ。残念なことに、俺の音楽もまたちょっと気が触れたものなんだよね」
もともとこの発言はマイクにザ・ストリーツをやめて後悔はしていないのかという問いに答えているうちに言及したものだった。また、マイクはドラッグやME(慢性疲労症候群)と診断されたことなどもザ・ストリーツに終止符を打った理由だったと語っている。
「あれは妙な体験だったね。自分がなにに罹ってしまったのかよくわからなくて、結局、誰にもよくわからないんだよ。これがMEなんだろうかっていう。さっぱりどういうことかわからなかったけど、とにかく自分の状態はひどくなる一方だったからやめるしかなかったんだよ」
イギリスの国民保健事業団体によると、イギリスでは約25万人もの人が慢性疲労症候群に罹っているといわれていて、患者は恒常的な疲労状態に陥って就寝や休息によって改善しない症状に苦しんでいるという。
なお、マイクは3月29日に自伝『The Story Of The Streets』を刊行する予定だ。本はコメディアンのヴィック・リーヴスや先頃ケイティ・ペリーとの離婚が成立したラッセル・ブランドの伝記本を共著したベン・トンプソンとマイクとで共著したものだという。本はマイクの思春期やザ・ストリーツでの成功をつまびらかにするものになっていて、これまで公表されたことのない若かった頃のマイクの写真なども紹介されているという。
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