今年中に昨年の『ウェイスティング・ライト』に次ぐ新作制作を終えるとほのめかしているフー・ファイターズだが、ドラムのテイラー・ホーキンズはニューヨークの伝説のクラブ、CBGBを描いた映画でイギー・ポップ役として出演することになっている。
1973年に開業し、06年に閉鎖されたCBGBはニューヨーク・パンクの根城になった店としても有名でラモーンズ、ザ・デッド・ボーイズ、テレヴィジョン、パティ・スミス、ブロンディ、トーキング・ヘッズらを輩出したことでも有名な店だ。今回の映画ではほかに『ハリー・ポッター』シリーズのルパート・グリントがザ・デッド・ボーイズのチーター・クローム役、『キリング・ショット』のマリン・アッカーマンがブロンディのデボラ・ハリー役、『ハリー・ポッター』シリーズや『アリス・イン・ワンダーランド』のアラン・リックマンが店のオーナーのヒリー・クリスタル、テレビ・ドラマ『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』のニッキー・サムナーがパティ・スミス役、『TIME/タイム』のジョニー・ガレッキがテレヴィジョンのマネージャーのテリー・オーク役などに配されている。
監督はランドール・ミラーで、ミラーがジョディ・セイヴィンと脚本を書き上げていると『ビルボード』誌が伝えている。また、撮影は今月からジョージア州アトランタで行われ、その後、ニューヨークで撮影も行われるという。さらに、ミラーとセイヴィンはザ・ビーチ・ボーイズのドラマーで1983年に溺死したデニス・ウィルソンの伝記映画の製作を予定しているという。
なお、7月5日からCBGBの名前を冠し、ニューヨーク市内のライヴ・クラブ30軒を会場にしたロック・フェスティヴァルが4日間開催される予定になっていて、CBGBの跡地とは別の場所でCBGBを再開させる計画もあるという。
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