2007年8月16日は、エルヴィス・プレスリーが42歳という若さで亡くなってから、30回目となる命日であった。BBC NEWSによれば、30周忌ということで、彼のお墓があるメンフィスには、7万5千人以上のファンが世界中から集結。命日の1日前に当たる15日には、エルビスをしのぶキャンドル・サービスが始まり、会場付近には早朝からファンたちの長い列ができた。プレスリーが住んでいた豪邸『グレースランド』は大量の花やお供えものに囲まれたという。なお、ここ一週間メンフィスは気温38度を超える猛暑が続いており、墓参りの行列に並んだファンの中などから熱射病などのため手当てを受ける者もいたという。また8月17日にはエルヴィス遺産管理団体の主催による、公認ソックリさんコンテストも開かれる。世界各地のそっくりさんの中から、栄えある最優秀賞の座を勝ち獲ったソックリさんには、5,000ドル(約57万円)の賞金が贈られるとか。
そして、30回忌ということで、プレスリーの一人娘で歌手でもあるリサ・マリー・プレスリーとプレスリーによる名曲“In The Ghetto”の親子デュエット・ヴァージョンも発表された。これは、エルヴィス・プレスリーが1969年に発表したオリジナル・ヴァージョンに、リサ・マリー・プレスリーのヴォーカルを新たにレコーディングして、加えたもの。現在、Spinner.comにてビデオがプレミア公開されている。
また、エルヴィス・プレスリー関連のニュースとして、ホワイト・ストライプスのジャック・ホワイトが、映画でプレスリー役に挑戦することになった。ジャックが出演するのは、『オレンジカウンティ』『ゼロ・エフェクト』のジェイク・カスダンが監督する映画『Walk Hard:The Dewey Cox Story』。これは、第78回アカデミー賞で5部門にノミネートされるなど名作の誉れも高い、ジョニー・キャッシュの半伝記映画『ウォーク・ザ・ライン/君に続く道』をパロディ化したもので、あるロカビリー・シンガーが成長していく様を描いたものだという。ジャックはこの中で、1957年当時のエルヴィス・プレスリーに扮しているという。映画『コールドマウンテン』への出演歴もあるジャックだが、“ロックン・ロールの神様”をどう演じるのか、注目が集まることになりそうだ。なお、すでに撮影は終了しており、現在のところ全米で2008年2月に公開される予定となっている。
没後30年を迎えたエルヴィス・プレスリー、プレスリー役にホワイト・ストライプスのジャックが挑む
2007.08.17 13:17