モリッシー、王室が乗っ取ったオリンピックは観るに耐えないと語る

モリッシー、王室が乗っ取ったオリンピックは観るに耐えないと語る

モリッシーはロンドン・オリンピックについて、イギリスの大衆が場当たり的な愛国心をまき散らしているとして、とても観戦に耐えないと語っている。
ファンサイトのトゥルー・トゥ・ユーに寄せた公開書簡でモリッシーはイギリスの王室がオリンピックを「経験的な必要性から乗っ取った」と次のように指摘している。

「ぼくは今回のオリンピックが場当たり的な愛国主義にまみれてしまっていてとても観るに耐えない。イギリスがかつてここまで愛国主義に蹂躙されてしまったことはあるだろうか。まばゆいばかりの王室は当たり前のように今回のオリンピックを経験的に自分たちの要求のために乗っ取って利用しているし、表現の自由が保障されているはずのプレスでもまったくこうしたことへの異議も表明されていない。ロンドンは突然、さも超富裕層向けのブランドとして宣伝され、その一方でロンドン以外のイギリス全土は予算削減と緊縮財政と破滅的な経済状況に恐れおののいているというていたらく。さらにイギリスのメディアは24時間単位で『まばゆい王室』を取り上げ、こうしてメディアで取り上げることがあたかもイギリス社会を充足させるかのように湯水のように経費を使っては嬌声を上げている。2012年現在、イギリスの大衆は明らかになんの思考も探ることのできない、小人以上に矮小な民族となってしまったようだ。

先日ギリシャの街を車で通っていた時に壁という壁に繰り返し書かれている落書きがあるのに気が付いたんだ。それは大きな青い文字で書かれた『目を覚ませ、目を覚ませ』というもので、ひょっとしたらイギリスの大衆を念頭に置いて書かれたものかもしれないよ。というのも、1939年のドイツのような全体主義がメディアのせいで今のイギリスにはびこっているにもかかわらず、さらに来年にはベッカム夫妻が侯爵と侯爵夫人になるというシナリオが待ち構えているように思えてならないし、それがぼくにはただでさえ辛い生きるということ以上に酷い命運として感じられてしまうからなんだ。みんな、目を覚ませ、目を覚ませ」
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