ビースティ・ボーイズ、サンプリング訴訟を取り下げるように要請

ビースティ・ボーイズ、サンプリング訴訟を取り下げるように要請

5月にMCAことアダム・ヤウクががんで他界したザ・ビースティ・ボーイズだが、残されたビースティーズはサンプリングをめぐって起こされている訴訟について取り下げるように原告側に要請しているという。

訴えを起こしているのは80年代に活躍し、ゴー・ゴー・シーンを牽引したファンク・ユニットのトラブル・ファンクで、バンドの代表曲でもある"セイ・ホワット"や"ドロップ・ザ・ボム"がビースティーズの初期の楽曲4曲で無断でサンプリングされていると訴えている。

問題の4曲は1989年の『ポールズ・ブティック』からの"シャドラック"と"カー・ティーフ"、さらに86年の『ライセンスト・トゥ・イル』の"ホールド・イット・ナウ、ヒット・イット"と"ザ・ニュー・スタイル"だというが、ビースティーズ側はどの曲にもトラブル・ファンクの"セイ・ホワット"や"ドロップ・ザ・ボム"との本質的な共通性は見当たらず、さらに作品のリリース年から訴えまでの間にあまりにも時間が開いてしまっていると反論していると『ザ・ガーディアン』紙が伝えている。

ビースティーズ側の弁護士は「原告側は著作権法における3年以内という期限を無視している」と主張していて、さらに原告側自身が問題のサンプリングが微妙なもので一般的なリスナーにはわからないものだとして認めている以上、訴えそのものが取り下げられるべきだとしている。

ビースティーズはMCAことアダム・ヤウクの死の前日にこの訴えを起こされたという。アダムは2009年に耳下腺がんと診断され、その後闘病を続けていたが、今年の5月4日に息を引き取った。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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