NYのブルックリンにある公園にアダム・ヤウクの名前が付けられたのだが、そこに鉤十字と「GO TRUMP!」(=行け!トランプ)と落書きされたため、それを受けて、日曜日にビースティ・ボーイズが反ヘイト集会を開いた。「ブルックリンには、ニューヨークには、アメリカには、ヘイトの居場所はない」と。
Hate has no place in Brooklyn, NYC, or America.
— Beastie Boys (@beastieboys) 2016年11月19日
Join us on Sunday to stand against hate messages.
11:30, Adam Yauch Park, Brooklyn, NYC pic.twitter.com/DZXcUyZauP
私は残念ながら行けなかったのだが、行った友達によると、ものすごく寒い日だったのに、公園に入りきれなかったくらい多くの人が集まったそう。アドロックがスピーチをした映像が公開されている。
アドロックのスピーチはこちら。
http://pitchfork.com/news/69929-beastie-boys-ad-rock-at-adam-yauch-park-rally-weve-got-to-stand-up-against-hate/
ここでアドロックが言ったのは、
「子供達が遊ぶ公園に鉤十字を落書きするというのは、あまりに酷いことだ。そして多くの人達にとっては、さらに特別な意味がある。というのも、この公園は僕の30年以上の友人であり、バンドメイトであったアダム・ヤウクの名前が付いているから。彼は、僕に、そしてみんなに、音楽を通して、人生を通して、暴力反対を教えてくれた人だから」
「しかし、今アメリカでは、9.11以降イスラム教信者に対して行ったヘイト・クライムに次ぐ酷い事態が起きていると思う」
「それは僕らが選んだ大統領が、子供達に、学校で白人以外の子供をいじめても良いんだというメッセージを送っている人だからだと思う。これは事実だ。だから、ヘイトと闘うためにみんなで団結して立ち上がらなくてはいけない。もしプロテストしたいなら、プロテストをするんだ。何かに寄付したいと思ったら、Black Lives Matterに寄付すればいい。ボランティアができるならボランティアをするべきだ」
「そしてミュージシャンなら、アンセムを書くんだ。自分の能力を使って、自分が一番大事だと思うことのために使え。僕らにはそれができる。そして、(歌詞を引用して)ウィー・ウォン・ストップ!(絶対止めない)。目を開け。団結して立ち上がるんだ。恐れないで欲しい。なぜならこれは僕らの国に広まっているテロリズムであり、リアルなのだから。僕はトランプの持つアメリカのビジョンを拒絶する。ニューヨークも僕と一緒に拒絶して欲しい。ブルックリン、ブロンクス、クイーンズ、アンド・スタッテン、フロム・ザ・バッテリー・トゥ・トップ・オブ・マンハッタン。エイジアン、ミドル・イースタン・アンド・ラテン、ブラック、ホワイト、ニューヨーク、レッツ・メイク・イット・ハップン!」と最後は、“An Open Letter to NYC”の歌詞を引用してスピーチを締めくくった。
グリーン・デイもそうだが、ミュージシャンの中でも反発の活動が激しくなっているように思う。