フランク・オーシャン、グラミー賞に敢えて提出しなかった理由を語る(カッコ良い)

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フランク・オーシャンが、数年ぶりにメジャー紙、NYタイムズ紙のインタビューに答えている。
http://nyti.ms/2eYIuYC

その中で、デフ・ジャムとの契約について「7年間のチェス・ゲームをしていたようだった」と語っており、契約終了後に、それまでの自分のマスターテープを全部レーベルから自分のお金で買い戻したとも話している。すごい。

さらに今回『ブロンド』の発売日がグラミー賞の規定期日に間に合っていたのに、ノミネーションに敢えて提出しなかったことに関しては、「自分なりのプロテスト」なのだと話している。「賞のノミネーションも選出のシステムも時代遅れだと思うんだ。ノスタルジックな重要性を象徴していて、僕の出て来た場所や人々はしっかりと象徴されていない」

つまり、黒人の作品が年間最優秀賞に選ばれることがあまりに少ないことに抗議して、敢えて作品を提出しなかったということ。この冷静な振る舞いがあまりにカッコ良すぎる。

反対に、カニエ・ウェストは常にかっかと燃え上がっている。フランク・オーシャンに代わって、「フランク・オーシャンがノミネートされないなら俺はグラミー賞には行かない!」と勝手に宣言している(笑)。

また、この間をぬってかわいいのが、さすがのチャンス・ザ・ラッパー。彼がこれまで訴えてきたように、今回からグラミー賞ではストリーミングのみでもノミネートが可能となった。アーティスト達はノミネーションを決める時期に、例えばビルボード誌に「私に投票してください」的な広告を一斉に打つのだが、チャンスの広告は「僕によろしくね~」というかわいい内容で話題になっていた。
https://twitter.com/frankdigiacomo/status/784134697844604928?ref_src=twsrc%5Etfw

グラミー賞への反応ひとつで、それぞれ3人のキャラが出ていて面白い。グラミー賞を獲る・獲らないに関係なく、2016年は3人とも素晴らしい作品を出したことは間違いないのだが。

グラミー賞のノミネーションを決めるためのメンバーによる投票は11月15日に終了している。ノミネーションの発表は12月6日。賞の発表は2017年2月12日だ。今年はアデルの『25』とビヨンセの『レモネード』の多数ノミネーションが予想されている。
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