デイヴ・グロールは現在自身が製作を進めているドキュメンタリー映画『Sound City』の世界プレミア上映を来年のサンダンス映画祭で行うことを明らかにしている。
作品はフリートウッド・マックの『噂』やニルヴァーナの『ネヴァーマインド』など、数々のロックの名作を生み出してきたカリフォルニア州ロスアンジェルスのサウンド・シティ・スタジオを物語る内容になっていて、デイヴにとって初の監督作品となる。なお、来年のサンダンス映画祭は1月17日から27日まで開催される予定になっていると『ハリウッド・リポーター』誌が伝えている。
デイヴがドキュメンタリー製作を思い立ったのは、サウンド・シティ・スタジオが昨年の5月に一般営業に終止符を打った際にこのスタジオのニーヴ・エレクトロニクス製のミクシング・コンソールNeve 8028を買い取ったことがきっかけになったとか。映画についてデイヴは次のように語っている。
「『Sound City』はアメリカが誇る、これまで称えられていない最高峰のスタジオについての映画なんだ。カリフォルニアの陽がさんさんと注ぐサンフェルナンド・ヴァリーにあって、ここで数々の伝説が生まれた。歴史の証人となってきた場所なんだよ」
その一方で、プロデューサーのブッチ・ヴィグはデイヴと元ニルヴァーナのクリス・ノヴォゼリックとスタジオに入っていると今年に入ってから明らかにしていて、3人で『Sound City』用の音源に取りかかっていることを『NME』に次のように語っていた。
「今進行中なんだよ。まだどういう形になるかはわからないんだけど、とりあえずここまでの作業は楽しく進んでるよ。けれどもまだかなり作業が残ってるから、あと3か月か4か月の間に終わらせて秋のどこかの時点でミックスと仕上げも終わらせたいんだ」
また、デイヴは映画のトレイラーを何種類もこれまでユーチューブで公開していて、ドキュメンタリーの取材に応じたプロデューサーやアーティストらの談話がこうした動画で紹介され、映画全体の予告編ではピクシーズのフランク・ブラック、メタリカのラーズ・ウルリッヒ、ナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーやプロデューサーのリック・ルービンらの談話や映像が紹介されている。
『Sound City』のトレイラーはこちらから→
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