デイヴ・グロールはポール・マッカートニーと一緒に書いた"Cut Me Some Slack"がわずか3時間で書かれてレコーディングされたものだと明らかにしている。
デイヴは昨年12月12日にニューヨークで行われたハリケーン・サンディ被害支援チャリティ・ライヴの121212コンサートでポールの出番に客演し、クリス・ノヴォゼリックとパット・スメアという元ニルヴァーナの面々とともにこのコラボレーション曲を初めて披露した。
アメリカのKROQラジオの取材に応えたデイヴはポールが「最高におちゃめでやさしくて畏れ多い人だった」と語っている。そもそもデイヴはロサンジェルスのサウンド・シティ・スタジオのドキュメンタリー映画を製作していて、このサントラ用にデイヴはポールに声をかけてコラボレーションを試みることになった。
「スタジオに入ってジャムってあの曲ができたんだよ。どこからともなくあの曲はできあがったんだ」とデイヴは説明している。「最高の曲ってみんなそうやってできるものなんだよ。生のまま録って、その上にヴォーカルを重ねて、それでおしまい。3時間でできて、もう完璧だったよ」
「よくわかってほしいのは、ポール・マッカートニーとかニール・ヤングとか、ああいう世代のミュージシャンとやってて最高なところは、ああいう人たちって部屋に入ってなにかを生み出してジャムって曲にしちゃうっていう、そういう営みの価値を大切にしていて、また謳歌してるっていうことなんだよ。ソングライターとプロデューサーを7人ずつ侍らせてデジタル・テクノロジーで全部どうにかするっていう、そういうもんじゃないんだから。みんながひとつの部屋で一堂に会すっていう、そういうもんなんだよ」
その後、デイヴは121212コンサートであらためて"Cut Me Some Slack"をやってみないかとポールに持ちかけ、ポールの出番にデイヴとクリスとパットが客演するという形で実現したのだという。
なお、デイヴはドキュメンタリー『Sound City』について次のように語っている。
「このドキュメンタリーを製作した意図は、次の世代のキッズに音楽のごく単純な人間的な側面や性質を受け入れていくように触発していくことにあるんだよ。テレビなんか出なくてもいいし、完璧にやる必要もないってことなんだ。ギターを手に取ってそれに浸ってればそれだけで世界で一番気持ちいいことだし、それをやってるうちにうまくなれば、それで世界最高のバンドになったっていうことなんだっていうね」
なお、映画のサウンドトラックとなる『サウンド・シティ-リアル・トゥ・リール』にはコーリー・テイラーとのコラボレーションとなる"From Can to Can’t"のほか、フリートウッド・マックのスティーヴィ・ニックス、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァルのジョン・フォガティ、フー・ファイターズのテイラー・ホーキンス、ネイト・メンデル、クリス・シフレット、チープ・トリックのリック・ニールセン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのブラッド・ウィルク、アラン・ヨハネス、クリス・ゴスらも参加している。
映画『Sound City』はフリートウッド・マックの『噂』やニルヴァーナの『ネヴァーマインド』など数々のロックの名盤を生みだしたロサンジェルスのサウンド・シティ・スタジオを扱った内容となっていて、1月17日から開催されるサンダンス映画祭で世界プレミア上映が行われ、18日にはデイヴを中心とするパフォーマンスも行われる予定だという。
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