ストーン・テンプル・パイロッツ、スコット・ウェイランドの追放を宣言
2013.02.28 18:30
2008年から再結成していたストーン・テンプル・パイロッツはヴォーカルのスコット・ウェイランドをクビにしたことを明らかにしている。
バンドは短い声明文を明らかにしていて、そこでは「ストーン・テンプル・パイロッツはスコット・ウェイランドとの関係を断ったことを公式に発表しました」とだけあり、その理由などについては述べられていない。
これに対して2月27日にスコットは次のように『ローリング・ストーン』誌に明らかにしている。
「ストーン・テンプル・パイロッツから自分が『断たれた』ことを今朝、音楽誌で読んで知ったよ。一体、どうすれば、自分が結成し、自分がヴォーカルを務め、最大のヒット曲の多くを共作してきたバンドから『断たれる』ものなのかどうかわからないけど、それは弁護士が考えてくれるようなことだ。とりあえず自分としては今週の金曜日から始まるソロ・ツアーでファンのみんなと会えることを楽しみにしているよ」
ストーン・テンプル・パイロッツは1986年に結成し、1992年に『コア』でデビューを果たし、90年代を代表するバンドのひとつともなったが、02年に実質的に解散。その後、スコットは、ガンズ・アンド・ローゼズのスラッシュやダフ・マッケイガンらとヴェルヴェット・リヴォルヴァーを結成するが、08年に実質的にバンドから追放され、同年、ストーン・テンプル・パイロッツを再結成させていた。
なお、スコットは昨年末にヴェルヴェット・リヴォルヴァーのヴォーカルに復帰する準備は出来ていると一方的に宣言していたが、これに対してスラッシュはスコットが昨年末の時点ですでにストーン・テンプル・パイロッツをクビにされたと聞いているとラジオで発言。おそらくそのためにヴェルヴェット・リヴォルヴァーへの復帰を表明しているのだろうが、バンドとしては選択として考えていないことをスラッシュは明らかにしていた。
ヴェルヴェット・リヴォルヴァーは昨年1月にチャリティ・ライヴとして1回だけスコットをヴォーカルに迎えて再結成している。
2008年にスコットをクビにした際、スラッシュはその原因を「ステージでの振る舞いが度を過ぎてひどくなる一方だったことと個人的な問題」のせいだと説明していた。スコットはかねてからヘロイン癖で有名で、ヴェルヴェット・リヴォルヴァーの晩期もこの悪癖がぶり返していたとされている。
その一方で、昨年スコットはヴェルヴェット・リヴォルヴァー再結成について次のように『ローリング・ストーン』誌に語っていた。
「俺はいつでも空いているし、このアイディアに乗り気なメンバーもいるということはわかってるんだよ。ただ、バンドとはまるで関係ないことが障壁になってるんだよ。他のメンバーとか、代理人とかさ」
(c) NME.COM / IPC Media 2012