4月17日に新作『モスキート』をリリースするヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oはレディー・ガガについて「核心となる真っ当さにもオリジナリティにも欠けている」と語っている。
『ザ・ガーディアン』紙の取材を受けたカレンはレディー・ガガの派手なスタイルやパフォーマンスに自分たちと近いものを感じるかという問いに次のように答えている。
「いやいやいや、全然。核心となる真っ当さやオリジナリティに欠けているとわたしは思うから。どっかから引いてきたようなものばっかりの内容でしょ」
さらにカレンは次のように続けている。
「っていうか、どんな表現だって必ずなにかしらのものを引っ張って来てるわけで、パティ・スミスの自伝の『Just Kids』を読めば、詩人とかジム・モリソンへの憧憬があって、でも、パティのフィルターでいろいろ変化させられるプロセスがあって、最終的にはすごくパティ・スミスな表現になってるのがわかるわけ。それって人がやってることで気に入ったものを拾ってきてそのまま自分のものとして世に出しちゃうってこととは違うことから」
その一方でカレンは『モスキート』と2009年の前作『イッツ・ブリッツ!』との違いを次のように説明している。
「『イッツ・ブリッツ!』はある意味で、ものすごくクリーンで冷たいレコードなのね。正確でエレクトロニックな作品だったから。それでわたしとしては、もっとヘンテコで、もうちょっとセクシーで、なおかつ毒もあるような、そんなことがやりたくなったのね」
カレンはまた新作を「ヤー・ヤー・ヤーズのソウル・アルバムで、自分たちのヴァージョンのソウル」だともこれまでに説明していて、「すごく遊びを含んだ要素もあるの。誰でもなにか気に入るものが見つけられる作品だと思う」と語っている。
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