モリッシーは南アメリカ・ツアーの残りの日程もすべて中止にしたことが明らかになっている。
モリッシーは7月13日にツアーの皮切りとなるはずだったペルーとチリ公演が食中毒のため中止になったことを謝罪していたが、残りのアルゼンチンとブラジル公演については復帰できるはずだとも報告していた。しかし、残りの公演についても中止になったことをモリッシーは明らかにしている。
「今日ぼくは南アメリカ・ツアーというプロジェクトの火が消され、すなわち安楽死させられたことを知らされ、信頼すべき筋から資金不足が原因だということを知った。チケットを売るのは簡単なのだけど、F地点からG地点へとバンドとスタッフを移動させることは不可能なのだ」とモリッシーはファン・サイトのトゥルー・トゥ・ユーで報告している。
「この一年、あまりにもたくさんの失望を葬ってきて、今度のことがとどめのひとつになってしまうと感じているのはぼくだけではないだろう。この先の将来は突然ぽっかり欠けてしまっていて、ぼくの謝罪はあまりにも頻発しているものだから、もはや馬鹿げたものでしかなくなっているし、他の誰にもそのつもりはないので謝罪を行っているのもまたこのぼくなのだ」
さらにモリッシーは次のように言い及んでもいる。
「中止と病気によってぼくたちからすっかり生気というものが吸い取られてしまったわけで、今のところ最善の策は、なにもしないという境地に至ることにあるようだ」
モリッシーは今年に入ってから潰瘍性出血のため入院してライヴが中止となり、その後は両肺性肺炎にも罹ってアメリカ・ツアー全体が中止に追い込まれている。さらにモリッシーはこの時、医師に死にかかっていたと告げられたことをその後、明らかにしている。
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