ザ・スミスのフロントマンを務めていたモリッシーの最近の行動がバンドに与える影響について、ギタリストのジョニー・マーが「心配していない」とコメントしていることがわかった。
モリッシーがイギリスの極右政党「For Britain」を支持する意向を表明し、世界最古のレコード店であるSpillers Recordsが、モリッシーのレコードの販売を取り止めるなど波紋を呼んでいる。
その点についてジョニーが答えた「NME」のインタビューを報じた「Consequence of Sound」によると、ジョニーは次のように答えていたとのこと。
歴史は変えられないと思ってるし心配はしてないよ。俺の世界や人生には関係ないからさ。曲は人々が判断して関わり、聞くために存在してるから。
こういったことは良くも悪くも避けられないことで、すべてが2~3週間で忘れ去られると思うし。いつでもそんなもんだ。問題は理解してるけど、物事がやって来ては消えることに慣れてるし、人々がカルチャーを経験し損なうんじゃないかと心配しちゃいない。
それって10代の俺に、『お前とお前のダチが、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドを経験し損ねるのを心配してるか?』って聞くようなもんだ。そんなことは起こらないって、そういうもんだとわかってる。物事はやって来ては消えるもんなんだ。
その他にもジョニーは様々なトピックに触れ、自叙伝『Set the Boy Free』の映画化を持ち掛けられたことを明かし、伝記映画が製作されるならロバート・ダウニー・Jrに自分の役を演じてほしいとも語っていたそうだ。
モリッシーは昨年立ち上げたサイト「Morrissey Central」を更新し、英国のメディアが自身のことを報じる際、どんな人間かを捻じ曲げて伝えているという声明を発表、「人々には力があります。憎しみと斬首は歴史の炉の中に属しています。今も音楽だけがあなたの唯一の友かもしれません。どんな信仰を持っていようが、我々はいつも隣り合わせで生きています」とコメントしていた。
なお、本日5月31日からはモリッシーの若き日を描いた青春音楽映画『イングランド・イズ・マイン モリッシー,はじまりの物語』がシネクイントほか全国で公開される。
関連記事はこちら。