キッスはプロ・スポーツ界に参画する動きに出ていて、アメリカン・フットボールのインドア・プロ・リーグ、アリーナ・フットボール・リーグ(AFL)に参加する自身のチームを設立したことを明らかにしている。
チームはLAキッスといって、直接運営に関わっているのはベースのジーン・シモンズとギターのポール・スタンリーだと音楽サイトのヘン・ミュージックが伝えている。LAキッスはリーグ戦に来年から加わるとのことで、ホームはロスアンジェルス近郊のアナハイムにあるホンダ・センターになるとか。チームのシーズン・チケットを購入すると、ホンダ・センターで行われるキッスのライヴも無料で観られる特典がついてくるという。ポールは今回のヴェンチャー出資について次のように語っている。
「シーズン・チケットも発売開始になるけど、アリーナ・フットボールはホンダ・センターで観られるスポーツとしてはいまだかつてないほどのアクションに溢れたものだからね。アリーナ・フットボールはものすごい早いペースで戦われるものだから、99ドル(約9700円)というお得なシーズン・チケットを提供することは、コスト・パフォーマンスの意味を塗り替えるものになると思うよ」
さらにジーンは次のように語っている。
「性急でアクションに溢れたロック・バンドとしての俺たちとAFLとのマッチングが最適だというのはもう明らかだからね。アリーナ・フットボールというのはアクションが至近距離で観られるわけで、NFLのサイドラインの脇に椅子を置いて観戦してるようなものなんだ。しかも、これだけのテンションを経験できる数少ないスポーツのひとつなんだよ。来年、LAキッスの試合を観戦するのは、キッスのライヴと同じで、スリルとドキドキするアクションにまみれた経験になるよ」
キッスにとってスポーツ方面への事業進出は初めてのことになるが、今年の5月にキッスは北アメリカで100店舗に及ぶレストラン・チェーンの事業展開目標を発表し、昨年にはラスヴェガスでミニゴルフ・コースを開業していることでも知られている。
そのミニゴルフ・コース「キッス・バイ・モンスター・ミニゴルフ・サイト」では夜のライティングを施したミニゴルフ・コースのほか、ショッピング・アーケイド、宴会場と結婚式のチャペルまで備えていて、ジーンは次のように自分たちのゴルフ・コースについて語っていた。
「ここはラスヴェガスにうってつけなんだよ。キッス・バイ・モンスター・ミニゴルフを1ラウンド遊んで、それから"地獄のさけび"チャペルで結婚の誓いをあらためるなんてこと、他にどこでできるんだよ? ラスヴェガスだけだろ?」