9月18日(水)に待望のサード・アルバム『MGMT』をリリースするMGMTだが、アンドリュー・ヴァン・ウィンガーデンとベン・ゴールドワッサーの二人は『ローリング・ストーン』誌にこれまでのアルバム3枚の流れをごく簡単に振り返ってみせている。2006年にコロムビア・レコードとの契約にありついた時、二人は数週間もかけて契約に応じるかどうか留保したというが、ベンはその理由を「基本的に冗談として扱ってたからなんだ。当時の僕たちのは何についてもそういう態度で接してたし」と説明している。そして、契約して08年の『オラキュラー・スペクタキュラー』を制作している間に音楽業界を見知っていく過程でなかなか馴染めないところもあったとベンは説明している。
「あまりにもたくさんのミュージシャンがあらゆるものについてなんでも商売として考えるメンタリティーを備えていることを知って、本当に嫌気が差したんだ。音楽のことを商品として考えて、僕たちのやってることをまるでブランド品みたいに話すっていうかさ。それまで音楽についてそんな風に考えたこと一度もなかったからさ」その後、2010年の実験的な作風の『コングラチュレイションズ』が世間的に過小評価されるか見過されるという対応を受けた時期を振り返って、アンドリューは「2010年のグラミー賞のレッド・カーペットでの僕たちのインタヴューを今観てもらえれば、あの当時世界で最も居心地の悪さを感じていた人間二人の姿を拝むことができるよ」と語っている。セカンドへの不評や批判が、どうしても身体に残ってしまうような経験となって、コントロールの利かない状況になっていたとアンドリューは振り返っていて、ベンはセカンドのヨーロッパ・ツアーはバンドと一緒に何をやっているのかさえ自覚できない、最悪の時期だったと回想している。それに対して今回リリースされる新作『MGMT』は実験をさらに突き詰めた作品となっていて、二人はレーベルがそれでも自由に作品を制作させてくれたことに安堵を覚えたと語っている。アンドリューは新作について次のように語っている。
「僕たち自身が聴きたがるかどうかもわからないような音楽だからね。ただ、僕たちの中から湧き出てきたものを形にしているだけなんだ。ひとつも妥協したところはないんだよ」ただ、作品を仕上げていく過程で1日12時間の作業を休みなしで数か月にわたって続けて、アンドリューは何度か精神的にもダウンすることになったという。そういう時には気晴らしにスーパーに行って、「『子猫譲ります』っていうワゴンが出てたら貰ってきてやる」と意気込んでスーパーに出かけたというが、その過程で実際に新しい子猫を飼うことになったという。