ジョン・レノン、『LET IT BE』の制作は地獄だったと語るインタヴューが発掘

ジョン・レノン、『LET IT BE』の制作は地獄だったと語るインタヴューが発掘

40年もの間埋もれたままになっていたジョン・レノンのインタヴューで、ジョンはザ・ビートルズのアルバム『レット・イット・ビー』の制作は「地獄だった」と語っている。

インタヴューは『ヴィレッジ・ヴォイス』誌で活躍していたジャーナリストのハワード・スミスによるもので、1969年に『レット・イット・ビー』のレコーディングを終えた直後に行われたものだという。ただ、その後スミスの屋根裏部屋に仕舞われたまま、ずっと忘れられたものになっていたのが、今回、オークションに出品されることになったものだとか。

インタヴューでジョンは妻のヨーコとともにスミスの取材に答えていて次のように語っている。

「地獄のような経験だったよ。よくあることなんだけどね。僕たちがなにか制作する時にはいつも拷問みたいなことになるんだ。ザ・ビートルズは別にきみが持っていないような魔法の力を持ってるわけじゃないんだよ。なにか制作する時には地獄のようにいつも苦しむし、そのためにいつもメンバー同士で戦ってるんだ。ビートルズと仕事をする図っていうのはね、ものすごくしんどいもんだよ。テンションがただ高くなるだけでね。(レコーディング中だと示す)赤いランプが点くとものすごいピリピリするんだよ」

さらにジョンは『レット・イット・ビー』について「妙なアルバム」と説明していて「結局、ちゃんと終わらせてないんだよね。本当はみんなとしてはやりたくなかったんだ。ポールがみんなに作るようにとけしかけてた作品でさ。まあ、スーツを脱いだビートルズのような作品なんだ」と語っている。

今回のオークションを仕切っているRRオークションのボビー・リヴィングストンによれば、最低落札価格は300ドル(約3万円)になっているが、およそ5千ドル(約50万円)から1万ドル(約100万円)の値をつけるのではないかと予想されている。インタヴュー・テープは今回の「現代音楽の驚異の品々」と題されたオークションに出品される100点のビートルズ関連グッズのうちのひとつだというが、リヴィングストンは今回のテープについて次のように語っている。

「歴史上、最も称賛されたミュージシャンにして活動家の口から語られる、実にざっくばらんで正直なインタヴューとなっています」

なお、ビートルズが1963年から65年にかけてBBCでレコーディングしたライヴ音源の数々をまとめた1994年の『ザ・ビートルズ・ライヴ!! アット・ザ・BBC』の続編が準備されていることも先頃ビートルズのファンが突きとめたとして話題になっている。今回のリリース情報はビートルズのファンがフィリピンのMCAミュージックのサイトから入手したものだが、イギリスとアメリカのユニバーサル、そしてビートルズのオフィシャル・ページではまだこの続編についての情報は確認されていない。その情報によればライヴ盤は『On Air - Live at the BBC Volume 2』というタイトルで、リリース予定は11月とのことだ。

(c) NME.COM / IPC Media 2013
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする