SNSでの発信をきっかけにお互いのパフォーマンスに惚れ込んで誕生したガールズバンドNEK!。結成からわずか1年半でZepp Shinjukuでのワンマンというから、当然期待も高まる⋯⋯のだが、その期待を大きく上回る熱さだった。
Hikaの、アカペラでもゴリゴリのバンドサウンドでも弾き語りでも乗りこなす力強いボーカルと、NatsuとKanadeの、ハードにも関わらず全身でノっているギター&ベースプレイ、Cocoroの楽曲を支える激しくも心地よいドラム。なにより、オーディエンスに全力で楽しんでもらおうという想いが溢れまくっていた。
そしてその想いに応えるように客席からたくさんの拳が上がり、掛け声が飛ぶ。とんでもないグルーヴが生み出されていたし、すごく良い表情のメンバーを見ると、その先にいる観客も同じように良い表情なんだろうと想像できる、そんな幸せな空間だった。
ここまで連れてきてくれたファンに向けて、感謝の気持ちが溢れ出たMCが続き、みんなぐっと来ていたと思うのだが、そこに1stアルバムのリリース、ツアー、そしてメジャーデビューとてんこ盛りな発表も(そのお知らせをカミ倒してしまうという可愛いおまけ付き)。
憧れのZeppでのライブを終え、その先を見据えて前を向く4人。これから先に続く躍進がますます楽しみだ。(江口祐里)